大学に通っていた頃――
しばしば、
――大学とは何か。
ということを考えました。
なぜ――
そんなことを考えていたかというと――
入学してから、ずっと――
ひたすら多肢選択式の問題ないし文章論術式の問題ばかり解かされていた――少なくとも、解かされているように感じていた――からです。
もちろん――
そのことは、僕の専攻が、やや特殊であったことと、無関係ではないでしょう。
僕の専攻は医学でした。
医学教育というものは――
海外も含めて――
どうしても多肢選択式や文章論術式の問題に収斂していきます。
それは、医療が問題解決型の営みであることの宿命といえるのかもしれません。
そのことは十分に受け入れた上で――
(それでも、やっぱり、何か、おかしい)
と――
僕は直感しました。
(もう少し何とかならないものなのか)
と――
……
……
その結果――
いきついたのが、
――議論参加式の問題
や、
――企画関与式の問題
です。
きのうまでの『道草日記』で繰り返し触れてきました。
……
……
大学とは何か――
今の僕の答えは――
以下の通りです。
――議論を進め続けるところ、企画を立ち上げ続けるところ
……
……
もちろん――
最終的には――
大学は――
知識を蓄えたり、理解を深めたり――
あるいは――
研究を重ねて論文を書き続けたりするところなのですが――
その前提として、
――議論を進め続けるところ、企画を立ち上げ続けるところ
というのは――
絶対に外せない、と――
僕は思うのです。
知識を蓄えたり、理解を深めたり――
研究を重ねて論文を書き続けたりするのは――
大学でなくても、できるでしょう。
むしろ――
大学でないほうが、効率よくできるように思います。