2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧
よく、 ――戦争は、始めるのは簡単だが、終わりにするのは難しい。 といわれますが―― シリアの内戦の報道などを見聞きしていると、(たしかに、そうだな) と痛感します。 国連の特使が、イスラム教の行事である犠牲祭にあわせ、4日間ほど停戦するように呼び…
いわゆる過失には―― 最善を尽くしての過失と「最善を尽くしての……」とはいえない過失とがあります。「最善を尽くしての……」とはいえない過失というのは―― 多くは、怠慢とか不注意とか志の低さが引き起こす過失です。 こういう過失は、周囲の人たちの心理に悪…
この時季は―― 朝晩かなり冷え込むものですが―― それでも―― まだ人の体には夏の名残があって―― ちょっと体を動かしたくらいで―― まるで夏の盛りのときのように汗をびっしょりとかいてしまいます。 人の体は、夏の盛りには、すぐに汗をかけるように順応してい…
人のやることは、なかなか思惑どおりにはいかないものです。 しばしば想定外のことが起こる―― たんに想定外のことが起こって物事が巧く進まないのなら―― まだ、わかるのですが―― ときどき―― 想定外のことに想定外のことが重なって―― 結局は想定内に収まって…
きょうは言葉が出てこない日でした。 いいたいことはわかっているのに―― なかなか巧い表現がみつからない―― うまく言い表せないものだから、「いいたい」という気持ちだけが、どんどん高じていく―― 言葉が滑らかに出てくるということは―― 日頃の準備の賜物な…
何かを印象深く語ろうと思ったら―― 一番に語りたいことから語り始めるのが鉄則だと感じます。 その「一番に語りたいこと」を後回しにして―― それを語るための準備として、何事か「一番に語りたいこと」とは関連の薄いことを語っていくという語り方も―― ない…
歴史は、権力闘争の勝者たちによって語り継がれてきたものですから―― 敗者たちの視点で語れば、まったく別の歴史になります。 そして―― もし、その敗者が実在しえない架空の人物などであれば―― その歴史は、もはやファンタジーといえましょう。 いえ―― 厳密…
人の気持ちは―― ちょっとしたことで変わりますよね。 例えば―― すごくやる気のあった人が―― 急にやる気をなくしている―― 何があったのかと事情を問うと―― きっかけは些細なこと――(え? なんで、そんなことで……?) と首をかしげたくなるくらいに―― きっかけ…
――あ。それ、何だろう? と思うようなことを見聞きしたときに――(あとでネットで検索しよう) と、そのときは思うのですが―― 多くの場合は―― すぐに忘れてしまうのですよね。 パソコンの前に座ると、(あれ? 何を検索するんだっけ?) と戸惑っています。 …
薬のことを、 ――お薬 といいますね。 例えば、きょう、 ――病院でもらってきたお薬だよ。 などという―― なぜ「お」をつけるのか―― 例えば、「車」に「お」をつけ、「お車」とすれば―― その車の所有者なり使用者なりへの敬意を意味します。 よって―― お薬も、…
――自分で自分を「おじさん」と呼んでいるうちは、本物のおじさんにはなれない。 などといいますが―― たしかに―― その通りですね。 29歳から30歳になったときに―― ずいぶん自分がおじさんになったと思ったものですが―― それから9年が経ち―― 一向に、 ――ああ~…
人の心のことは―― まだ何もわかっていないに等しいのです。 なぜ人の体に心が宿るのか――それも、なぜ脳に宿るのか―― そもそも―― 心とは何か――その定義すら、あいまいなままなのですから―― が―― 人の心について、さもわかっているかのように語られることがあ…
みるからに風格のある人―― というのを、ときどきみかけます。 たいていは年配の方です。 よくお話を伺ってみると―― 相応の地位についている方が多いのですね。 それも短期間ではなく―― 長期間です。 1~2年ではなく、最低でも5~6年――ときには10年、20年―― …
甘えの悦びには―― 甘える悦びと甘えさせる悦びとがあって―― どちらにも十分な注意が必要だと思うのです。 が―― この悦びの危険性は、つい見過ごされがちです。 もちろん―― 甘える悦びについては、まあ、誰でも何となくわかるとは思うのですが―― 甘えさせる悦…
一度、怠け癖がつくと―― なかなか抜け出せませんね。 どうしても―― 楽なほうへと流れてしまう――(これではいけない!) と思って―― 頑張ってツラいほうへと立ち向かっていくのですが―― ときどき、(この“頑張り”に、いったい、どんな意味があるの?) と考え…
自分の立ち位置を見定めないうちに何かを語っても―― 何となく安っぽい言葉のつながりが散らばるだけです。 ――立ち位置 というのは―― 例えば、自分の生まれた国の文化や歴史、思想、気候、風土などです。 場合によっては―― 自分の生まれた家庭の慣習や宗教、…
聴いていると元気になる声―― というのがあります。 その人の声を聴いていると―― どういうわけか、前向きに考えることができるようになる――その人が何を伝えているかは、さておき―― そういう声の持ち主は―― 朝のラジオ番組などに向いているでしょうね。 ラジ…
10代の頃に考えた小説のストーリーを見返してみて―― 慄然とすることがあるのです。(よくこんな出来事を考えたな) と―― その「出来事」というのは―― 当時、そういうことが起こると、何がどうなるか、頭ではわかっていたけれでも、肌では感じとっていなかっ…
心が沈み込んで、体がダルくなって―― 何ひとつ、やる気がおきなくなった―― というときに―― ふと、 ――あれだけは、やってみたい。 と感じられることが―― すっと湧いてきたならば―― ぜひ、その「やってみたい」ことを始めてみるのがよいでしょう。 一度は「何…
ヒトの体は、たった一個の巨大細胞である受精卵が分裂を繰り返すことによって、生じます。 受精卵が分裂を繰り返し、増殖し―― そうやって増えていった細胞が、ある一定の秩序を保ったうえで、筋や骨や神経や臓器などの特定の形態や機能に変化していくことで―…
今年のノーベル医学・生理学賞に―― 京都大学の山中伸弥さんが選ばれましたね。 受賞理由は、いわずと知れたiPS細胞(induced pluripotent stem cell)の知見です。 最初の論文発表から6年での受賞となりました。「異例のスピード受賞」と指摘する人も少なく…
自分にとって当たり前のことが、他人にとっても当たり前だとは限りません。 ですから―― 例えば、日頃の自分の習慣を、 ――ええ~! と驚愕されることは―― そんなに珍しくないわけですが―― そうした習慣にも2種類あるのですよ。 一つは、昔の自分も今の自分も…
心に余裕がないときは―― どうも難癖ばかりつけたくなるもので―― 困ったものです(笑 とにかく―― みるもの、きくもの、におうもの、あじわうもの、さわるもの―― すべてに難癖をつけたくなる―― ――うわ~、すごい。 とか、 ――すばらしい! すてきだ! とかとは―…
何か大きな仕事を成し遂げようと思ったら―― 自分の精神状態を不安定にしておくしかないと思っています。 例えば、 ――このままではダメなんだ~! と自分自身に不安や恐怖をあおる―― あるいは、 ――絶対に打ち負かしてやる! と誰かに対して怒りをたぎらせる――…
――数学が苦手だ。 とか、 ――数学がわからない。 とかいう話を―― よく聞くのですが―― 本当に苦手で、わからないことは―― 実は、数学ではなくて、 ――算術 ではないか、と―― 思うことがあります。 ここでいう「算術」とは、紙と鉛筆とによる計算技術のことです…
昨夜未明―― 自宅のアパートで、ぐっすり眠っていたら―― ――ジリジリジリジリジリ! と、うるさいのですね。 あわてて電気をつけて、(何だよ、こんな時間に……。目覚まし時計か?) と思って、寝ぼけまなこで辺りを見回しても―― それらしきものはない―― そもそ…
出来事が一度に多く起こってしまうと―― 何も感じなくなります。 何も感じないから―― 何かを考えようかという気も起こらずに―― ただ、目の前の出来事について、一つひとつ対処していくだけになります。 何かを感じ―― そこから、何かを考えようと思ったら―― 出…
理と情との接合―― ということを、よく考えます。 ――理 というのは、人が扱う論理のことです。 ――情 というのは、人に備わる感情のことです。 人の世を丸くおさめるのには、何よりも理が大切ですが―― 情をないがしろにした理は、ときに人の世をひどく乱します…
傘の忘れ物は―― いわゆる「ビニール傘」と呼ばれる安価そうな傘よりも―― しっかりとした作りになっている高価そうな傘のほうが―― ずっと多いのだそうです。 年配のタクシーの運転手さんが教えてくれました。「ずいぶん高そうな傘を持ってるな~というお客さ…
500mlサイズのペットボトルのお茶は―― なかなか一度に飲み干すのが大変です。 最初の300mlくらいまではスイスイ飲めても―― そのあとが続かない―― ついつい100~200mlくらいを飲み残してしまう―― ところが―― 最近になって気付いたことなのですが―― そうやって…