何かを印象深く語ろうと思ったら――
一番に語りたいことから語り始めるのが鉄則だと感じます。
その「一番に語りたいこと」を後回しにして――
それを語るための準備として、何事か「一番に語りたいこと」とは関連の薄いことを語っていくという語り方も――
ないわけではないのでしょうが――
そういう語り方だと、たいていは、
――退屈
との印象を与えてしまいます。
まずは「一番に語りたいこと」を語り――
その準備として必要なことは、「一番に語りたいこと」を語った後で語る――
そうしなければ――
おそらくは印象深い語りに決してなりません。
逆にいえば――
最初に「一番に語りたいこと」を持ち出した上で、それを種に印象深く語ることができなければ――
そのあと、いくら頑張ったところで、決して印象深く語ることはできない――
ということです。
聞き手の興味は、語り始めにこそ、最も研ぎ澄まされているのです。