マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

何がサディストの生殖欲求を刺激しているのか

いわゆる、 ――サディズム は、 ――猥褻の一種 ではあるけれども―― その点にサディズムの本質はなく―― むしろ、 ――加虐性欲 こそがサディズムの本態である―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 ここでいう、 ――加虐性欲 とは、 ――加虐嗜好が…

サディズムの本質

――サディズムのわかりにくさ を端的に言い表すなら、 ――加虐嗜好と生殖欲求との接点がみえない。 である―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… 加虐嗜好は、当然ながら、背徳です。 しかも―― その背徳は―― サディズムの文脈では、通常…

サディズムのわかりにくさ

18世紀フランスの小説家・サド侯爵のことを、 ――わかりやすい。 と思う人は―― おそらく少数派でしょう。 たしかに―― きのうまでの『道草日記』で述べたように―― サド侯爵が生殖欲求の関数としての道徳に着目をしていたことや、その道徳に背くことを極めつつ…

サド侯爵の悪徳や美徳は何の関数か

18世紀フランスの小説家・サド侯爵が歴史に名を残しえたのは―― 悪徳と美徳とを自身の物語の中に巧みに描き込んだからである―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 この2つの道徳的審美の極論――つまり、悪徳と美徳と――を1つの物語の中に落…

サド侯爵が歴史に名を残したわけ

背徳と従徳(じゅうとく)との境界は、きわめて曖昧です。 背徳と従徳とは―― さながら連続体であるかのように、なめらかに連結されています。 が―― …… …… 悪徳と美徳とは、そうではありません。 そもそも―― 悪徳と美徳とは、境界を接していません。 悪徳と美…

背徳と従徳との境界

――背徳 を極めていけば―― やがては、 ――悪徳 に行くつくであろうことは―― ほぼ間違いないと思います。 が―― (背徳を極めていくことに、そんなに意味はない) と―― 僕は思っています。 意味があるのは、 ――悪徳か美徳か。 ではなくて、 ――背徳か背徳でないか…

背徳、従徳(?)、悪徳、美徳

――背徳 は、 ――道徳に背くこと です。 しばしば、 ――「背徳」の対義語は「道徳」である。 といわれますが―― 厳密には、 (違う) と―― 僕は思っています。 …… …… いま少し調べてみましたが―― どうやら―― 「背徳」に対義語は存在しないようです。 …… …… 強い…

道徳を叩き込まれたからこそ

背徳の感覚が豊かな人ほど、道徳的には厳しく―― 背徳の感覚が貧しい人ほど、道徳的には甘い―― というようなことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 きのうは―― やや定量的に述べてみましたが―― 定性的には―― ちょっと考えれば―― 自明のことでしょう。 …

背徳の感覚の豊かな人、貧しい人

――背徳 とは、 ――道徳に背いている感覚 です。 この背徳の感覚は―― 道徳指針の濃厚な人ほど、豊かです。 逆に―― 道徳指針の希薄な人ほど、貧しい―― …… …… どういうことか―― …… …… 道徳指針を―― 便宜上、時計の数字の方向で表しましょう。 道徳指針のド真ん中…

健全な色気とは?

――健全な猥褻(わいせつ) が成り立つためには、 ――健全な色気 と、 ――健全な背徳 とが必要だ―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 また―― これらのうち、“健全な背徳”とは―― 虚構の背徳のこと――物語の中の背徳のこと――である、とも―― 述べ…

健全な猥褻

――健全な猥褻(わいせつ) という概念は―― 成立するでしょうか。 …… …… たぶん―― 成立すると思います。 …… …… ――猥褻とは、生殖欲求を醸し出す色気と生殖欲求に関わる背徳との掛け合わせである。 ということを―― 繰り返し述べています。 数式らしく記せば、 …

猥褻に潜む真の問題

――猥褻(わいせつ)とは、生殖欲求を醸し出す色気と生殖欲求に関わる背徳との掛け合わせである。 ということを―― この10日の間、『道草日記』で繰り返し述べてきました。 数式らしく表せば、 猥褻 = 色気 × 背徳(生殖欲求) です。 この猥褻は―― 少なくと…

コンビニエンス・ストアの成人雑誌も

――コンビニエンス・ストアの成人雑誌を美しいとは思わないが、猥褻(わいせつ)は美しいと思う。 というようなことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 これは、あくまで―― 僕の主観的な陳述であって―― 世の客観的な真理ではありません。 コンビニエン…

コンビニエンス・ストアの成人雑誌は

――猥褻(わいせつ)は美しい。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べましたが―― 当然―― 異論はあるでしょう。 …… …… 審美とは―― 一言でいえば、 ――美醜の判断 です。 美醜の判断は―― 徹頭徹尾、主観的です。 よって―― 仮に、 ――猥褻の美しさ というも…

猥褻は美しい

――猥褻(わいせつ)は審美と無関係であるはずがない。 と述べたら―― たぶん、多くの人たちから、 ――まあ、そうでしょう。 と―― おおむね賛同が得られます。 が、 ――猥褻は美しい。 と述べたら―― …… …… ほぼ間違いなく―― 多くの人たちから賛同は得られないで…

猥褻は審美と無関係であるはずがない

――猥褻(わいせつ)は審美とは無関係である。 という主張は、猥褻を不当に貶めている―― というようなことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… 猥褻とは―― 6日前の『道草日記』で述べたように、 ――生殖欲求を醸し出す色気の感覚と生殖欲求に関わ…

猥褻は審美とは無関係か

――エロティシズム(eroticism) というのは―― きのうの『道草日記』でも述べたように―― けっこう、ややこしい概念である、と―― 僕は思っているのですが―― もし―― この言葉を、あえてカタカナ語でない形で表すとしたら、 ――猥褻(わいせつ) であろうと思いま…

Eroticism (エロティシズム)

エロティシズムというのは―― 少なくとも僕にとっては―― かなり、ややこしい概念です。 …… …… ―― eroticism (エロティシズム) を英英辞典で調べてみますと―― 例えば、 ―― the quality of being erotic (エロティックであるという性質) などと説明されてい…

僕が猥褻に興味をもったのは

僕が色気に興味をもったのは―― 猥褻(わいせつ)に興味をもったからだ―― ということを―― 5日前の『道草日記』で述べました。 では―― なぜ猥褻に興味をもったのかというと―― …… …… それは、 ――エロティシズムに興味をもったから―― です。 …… …… 英語でいうと…

猥褻は猥褻罪とは違う

――猥褻(わいせつ)に関心がある。 というと、 ――この人、頭、おかしいんじゃないか。 と思われることがあります。 たぶん―― 僕も思われています(笑 …… …… が―― たぶん(!)―― それは誤解です。 …… …… もし、 ――猥褻罪に関心がある。 といえば―― それは―― …

生殖欲求に関わる背徳の感覚とは?

色気と猥褻との違いは、 猥褻 = 色気 × 背徳(生殖欲求) の数式に集約される―― というようなことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 数式で記したのは、そのほうが端的に記せるからで―― 他意はありません。 もし―― これを文章で記すなら、 ――猥褻は…

色気と猥褻との違いは何か

――色気と猥褻(わいせつ)との違いは何か。 ということを―― この10年あまり、ずっと考えていたように思います。 本当は、 ――猥褻とは何か。 を考えたかったのですが―― その問いでは―― らちが明かないように思えたので―― 猥褻に類似していると思しき感覚とし…

猥褻とは何か

――色気よりも猥褻(わいせつ)に興味があったことに気がついた。 というようなことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 この12年ほどの間―― 僕は、『道草日記』の題材として、 ――色気 をさかんに選んできましたが―― 実際に僕が気にしていたのは―― 色気…

僕が色気に興味をもったのは

色気について―― 僕は―― なぜか『道草日記』で繰り返し述べています。 以前から、 (色気について、ちょこちょこ書いてるよな) との自覚はあったのですが―― ためしに―― この『道草日記』のサイトで検索をかけてみたら―― なんと―― …… …… 30回を超えていました…

恋と愛と道徳とを図式化する

人の欲求は、 欲求 ↓↑ ← 欲求の制御 欲求の支持 の図式に従っていて―― ここでいう「欲求の制御」こそが、 ――道徳 である―― というようなことを―― おととい以降、『道草日記』で述べてきました。 この図式に承認欲求を当てはめたら、以下のようになることは――…

道徳は欲求の関数である

――道徳の本態は“欲求の制御”ではないか。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 このことが端的に示すのは、 ――道徳は欲求に従属している。 ということです。 そして、 ――道徳は、特定の欲求に従属した概念として、特異的に成り立ちうる。 と…

道徳の本態は“欲求の○○”ではないか

道徳を欲求と対応させずに把握しようとしても混乱するだけである―― といった主旨のことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… よって―― 道徳のことを理解しようと思ったら―― まずは、欲求のことを理解しようとする必要があるのですが―― …… …… 実は―…

道徳の概念が曖昧に思える理由

――道徳 というと―― 何だか雲をつかむような概念ですから―― 30代くらいまでの僕は―― 正直にいえば、ほとんど興味にない概念でした。 が―― …… …… ――道徳とは、人の本能的な欲求に歯止めをかける理性的(悟性的)な規範の全てである。 という考え方があるをこと…

ずば抜けた劣等感でも

――ずば抜けた優越感があれば、心配も嫉妬もしないで、周囲に爽やかな印象を与えうるのではないか。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… そう述べたあとで―― (もしかしたら、ずば抜けた劣等感があっても、同じことが起こるかもしれな…

優越感は悪くない、ただし――

――プライドある。 ということは―― たぶん、 ――劣等感がある。 ということなのだと思います。 プライドがなくて―― どんなことにも挑戦し―― ダメだったら、カラカラと笑っている―― そういう人は―― たぶん、劣等感がないのですね。 あるのは―― たぶん、優越感――…