マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

僕が猥褻に興味をもったのは

 僕が色気に興味をもったのは――
 猥褻(わいせつ)に興味をもったからだ――
 ということを――

 5日前の『道草日記』で述べました。

 では――
 なぜ猥褻に興味をもったのかというと――

 ……

 ……

 それは、

 ――エロティシズムに興味をもったから――

 です。

 ……

 ……

 英語でいうところの、

 ―― eroticism

 ですね。

 日本語では、

 ――好色

 とか、

 ――色情

 とかといわれますが――
 いま一つ、定着していません。

 むしろ――
 たんにカタカナで、

 ――エロティシズム

 と表記されることが――
 ほとんどであろうと思います。

(この「エロティシズム」って、いったい何なの?)
 というのが――
 そもそもの始まりでした。

 10代の頃です。

(エロティシズムのことは、むかしヨーロッパの偉い哲学者だか思想家だかの人が大真面目に論じたらしい)
 ということも――
 知識としては、もっていました。

 ……

 ……

 エロティシズムについて――
 自分なりに、あれこれと調べていくうちに――

(エロティシズムをカタカナ語で理解しているうちは、いつまでたっても、わからないのではないか)
 と思うようになりました。

 そこで――
 僕なりに日本語で置き換えます。

 それが、

 ――猥褻

 でした。

 「好色」や「色情」は、
(なんか違う)
 と思っていました。

 他に、

 ――官能

 とか、

 ――性愛

 とかいった言葉も考えましたが――
 それも違う――

(やっぱ「猥褻」でしょう)

 それが――
 僕の結論でした。

 20代前半のことです。

 ……

 ……

 そのあと――

(じゃあ、「猥褻」って何?)
 という問いに行きつくまで――

 そんなに時間はかかりませんでした。

 ……

 ……

 僕が猥褻に興味をもったのは――
 そうしたわけです。