マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2013-01-01から1年間の記事一覧

「十分」と「充分」と

――十分 と、 ――充分 と―― 皆さんは、どちらを使われるでしょうか。 辞書などをみると、どちらも同じ意味で用いられることになっていて―― どちらを用いるかは、純粋に個人の好みでよいようです。 とはいえ、「十分」は「十」という数を表す言葉が入っているこ…

情への回帰

人は歳をとると―― しだいに理より情を重視するようになるといわれています。 もちろん―― 人は、子供の頃は、ほとんど情だけで生きていますから―― つまり―― 人は、その一生の中で、 情 → 理 → 情 と、情へ回帰していくことになります。 幼年期から青年期に入…

意思疎通の技術

意思疎通の技術は―― 相手に自分の意思を伝えることではなくて―― 自分が相手の意思を引き出すことにつきる―― と思います。 相手の意思を引き出せるからこそ―― 相手の心に響く言葉で自分の意思を伝えることができるわけで―― 決して、その逆ではない―― つまり、…

自身の機能の不完全さを無視していなければ

書くことは―― 考えることや知っていることを正確にするといわれます。 文字に書き表してみて初めて―― 人は、自分の思考の欠陥や知識の不備に気づくのです。 裏を返すと―― 文字に書き表していないうちは、自分の思考は完璧だと思っている――自分の知識は万全だ…

間隙や弛緩を要する

組織の中の個人を意識して―― 組織がいかに動くべきか、その動きに個人はいかに関わるべきか―― そうした問題を常に自分自身に投げかけ―― 組織の好ましい在り方と、個人の目指すべき方向とを模索しつづけることが―― 組織人の要諦でしょう。 組織は組織―― 個人…

正直、答えがみつからない

――実はですね~、AはBなんですよ~。びっくりですよね~。 と何かを得意げに説明されたときに――(え? そんなの、前から知ってたけど……) と訝ってしまった場合の適切な対処というのが―― けっこう難しいと思うのです。 相手が訝っている場合は、すかさず、…

人生とは“場所選び”

物語には3つの要素があるといわれています。 1)登場人物 2)世界 3)出来事 の3つです。 つまり、どんな登場人物が、どんな世界で、どんな出来事に関わるか―― それが物語の骨子であるわけです。 ところで―― 僕は時々、人生を物語に喩えて考えるのです…

こうも名称がコロコロと変わっていくと

こうも名称がコロコロと変わっていくと―― なんだか興ざめですね。 宮城球場のことです。 プロ野球の楽天イーグルスが本拠地に定めている球場です。 2005年より施設命名権が民間企業へ付与されて―― 1)フルキャストスタジアム宮城 2)日本製紙クリネックス…

引き際が難しいのは

――人間、引き際が肝心―― とか、 ――有能でも引き際で失敗する。 などといいますね。 先ごろ辞意を表明された猪瀬都知事なども―― あきらかに引き際でつまずかれたように思えます。 そうかと思うと―― 引き際を鮮やかに決めた人たちも少なくはありません。(見事…

ある新聞記事を読んでいて

きのう、ある新聞記事を読んでいて、(またか……) と思ったのですね。(最近は似たような事件が繰り返し起こるな~) と―― そうしたら―― その新聞記事は3週間前の記事でした。 つまり―― 僕は3週間前に起こった事件の記事をきのう読んで―― 同じような事件が、…

悩み相談の本態

悩み相談の本態は―― その悩みを解決するための方法を一緒になって模索していくことではなく―― その悩みの解決がいかに困難であるかを共感しあうことであろうと思います。 その悩みが悩むに値するとわかってもらうこと―― あるいは―― もし悩み相談の相手も同じ…

おカネは便利でもあり不便でもある

おカネというのは―― 便利でもあり不便でもあるのですね。 便利な理由は―― 例えば、ある人が、 ――気持ち良いお風呂に一回だけ入れることは380円に相当する。 といって―― 別のある人が、 ――おいしい牛丼を一杯だけ食べられることは380円に相当する。 といった…

「責任をとって辞任する」というのは

きのうの『道草日記』で、 ――「責任をとる」とは「逃げない」ということだ。 と述べましたが―― しばしば、「責任をとる」との体裁のもとに、これとは正反対のことが求められます。 政界などでみられる、 ――責任をとって辞任する。 という判断です。 ふつうに…

「責任をとる」ということ

自分の言動に責任を持つとは、どういうことか―― よく考えます。 しばしば「責任をとれるのか?」といった言葉が一人歩きしますね。(そのときの「責任をとる」って何なんだよ) と思うのです。 それは、僕なりに思うに―― ときには、目の前の課題に最後まで辛…

「動画」

――動画 という言葉がありますね。 現在では、ネットで提示されている映像を指す言葉として、すっかり一般的になっていますが―― 僕には、この言葉がつくづく不思議に思えます。 というのは―― 僕は、この「動画」という言葉を、子供の頃に、 ――「アニメーショ…

聞いていて全く元気の出ない話というのは

聞いていて全く元気の出ない話というのは―― 先送りの話でしょうか。 ――あとでやろう。 ――今はしないほうがいい。 ――そのうちになんとかなる。 ――誰かがなんとかしてくれる。 そういう話―― いま取り組むべき課題に目をつむり―― その課題が他力本願的に解決さ…

不埒なことを端正に

不埒なことを端正に記すか―― 端正なことを不埒に記すか―― そのどちらがより真面目で誠実なのだろうと考えることがあります。 もちろん―― 端正なことを端正に記せば、それが最も真面目で誠実なのでしょうが―― それは、わかりきったこと―― 内容が不埒なのと手…

それで済むなら

テレビやネットでニュースを見聞きして―― そのニュースを、(いや~なニュースだな~) と思うには―― そのニュースの背景にあるリアルを―― 自分の生活のリアルと結びつけて理解できるときですね。 結びつけることができなければ―― そのニュースは、そもそも…

どんどん変わっていくものなのに

言葉は道具だということを―― 僕は強く意識しています。 その道具を使って、いかに目的を果たすか―― それこそが本質だと思っています。 ですから―― 言葉の本来あるべき姿というものを―― 僕は、ほとんど意識しておりません。 その「本来あるべき姿」とやらは――…

生きる希望というものは

生きる希望というものは―― いつだって、 ――他者からの現状肯定 に支えられていると―― 僕は思うのです。 自分の周囲の人たちから、 ――あなたは今のままでいいんだよ。何も変えなくていいんだよ。 そういわれること―― それこそが、自分にとっての生きる希望と…

三択に設定するのなら

答えが、(だいたい1から10の間かな~) と思えるような質問で―― 急に、 ――答えは1、100、10000のうちのどれでしょう? と三択に設定されたりすると――(ええ! 答えは、もしかして10000なの?) などと思ってしまったりします。(ありえない!) と思って…

何かを失うような気がする

――ただほど高いものはない。 といわれますが―― たぶん、その通りでしょうね。 きょう顔見知りのタクシーの運転手さんとお話をしていたら―― 交通事故で足に大怪我を負って、以後、通勤や通学に全てタクシーを利用するという人が、まれにいるのだそうです。 そ…

歩くなら地上

僕は仙台に住んでいるのですが―― 仙台駅の近くには、そこそこの地下街・通路網があって―― その気になれば―― けっこう長い距離を、地上に出ることなく歩けるのですね。 が―― そうやって歩くのは―― なんだか気持ちよくないのです。(いっぱい歩いたぞ~) とい…

嘘だけはつかないほうがよい

きのうの『道草日記』で、 ――たいていのことは「ほどほどに」がよい。 と述べましたが―― なかには「ほどほどに」ではないほうがよいこともありまして―― その最たる例が、 ――嘘をつかない。 であろうと思います。 こと嘘をつかないということに関しては、「ほ…

「ほどほどに」であってはならないことを探すほうが

人の世のことは、万事、 ――ほどほどに―― が必須です。 むしろ、「ほどほどに」であってはならないことを探すほうが難しい―― ほとんど、すべてのことは―― 例えば、おカネのこと、遊びのこと、仕事のこと、恋愛のこと、育児のこと、人付き合いのこと、健康管理…

途中でやめる気力・技術

やりかけの仕事を途中でやめるのにも―― 気力と技術とが要るように思います。 ――う~ん、まだ続けたいのに~! と後ろ髪を引かれながらもやめるのには―― 気力が必要です。 そして―― そうやってやめたあとで、後日ないし後刻、続きにとりかかるときに、 ――あれ…

余計な洞察技能

最近、TVをみていると―― 腹の立つことが増えています。 ときどき―― そういう時期が、僕にはやってきます。 愚かなことです。 だって―― 一介の視聴者が画面の前で腹を立てていても、無益なので―― そういうときは―― TVのスイッチを消すに限るのですが―― たまに…

「1週間まるまる」でないと教えられないことも

教えるほうは、何でもかんでも一度で並行に教えたがるものですが―― 教わるほうは、一つひとつを着実に教わりたいものだと思うのですね。 ですから―― 一般的な学校の時間割や大学のカリキュラムというものは―― 教えるほうにとっては意欲をかきたてうるもので…

天秤にかけてはいけない

自分のことよりも―― まずは相手のことを考える―― 相手のことを考えて―― 自分のことも考える―― とかではなくて―― 相手のことに偏るくらいが―― たぶん人には、ちょうどよいのです。 なぜならば―― 人は、放っておくと、すぐに自分のことを考えてしまうものだか…

今年の4語は1つも残らないと予想

今年の流行語大賞が発表になりましたね。 下記4語です。 今でしょ! お・も・て・な・し じぇじぇじぇ 倍返し(まあ、妥当なところかな~) と思いましたね。 ――4つも選んだのか! と驚かれた向きもあったようですが―― 今年は流行語の当たり年です。 簡単…