不埒なことを端正に記すか――
端正なことを不埒に記すか――
そのどちらがより真面目で誠実なのだろうと考えることがあります。
もちろん――
端正なことを端正に記せば、それが最も真面目で誠実なのでしょうが――
それは、わかりきったこと――
内容が不埒なのと手法が不埒なのと――
一体どちらが不真面目で不誠実なのか、ということです。
僕の結論は――
手法が不埒ならば、すべてが不真面目で不誠実だということです。
どんなに不埒なことを記していても――
その記し方が端正であれば、真面目で誠実なのである――少なくとも、不真面目で不誠実とはいえない――
そう思うのです。
少なくとも、記す者の姿勢・態度についていえば――
究極的には何を記すかではない――
どんなにふうに記すかです。