マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

人生の文脈が織り成している

――新型コロナ・ウイルス感染症で7名が死亡―― といった報道のされ方が、今や、まったく珍しくなくなりましたね。 以下は―― 当たり前のことなのですが―― その「7名」といういい方には―― 十分に気をつける必要があります。 仮に―― 亡くなった方々を、 A さん…

みたかった

志村けんさんが亡くなりました。 昨夜の11時すぎのことであったそうです。 70歳でした。 いわゆる新型コロナ・ウイルス感染症の闘病が伝えられていました。 3月17日に初期症状を自覚され、3月23日に新型コロナ・ウイルスが検出されたそうです。 所属されてい…

疫学の教科書を書き換える

イギリス政府が、 ――感染急増の緩和 から、 ――感染拡大の抑圧 へ舵を切ったことの背景について―― きのうの『道草日記』で私見を述べました。 日本国政府は―― 今のことろ、 ――感染急増の緩和 を採っています。 ただし―― イギリス政府とは違って、きわめて玉虫…

イギリス政府の方針転換の背景

いわゆる新型コロナ・ウイルス感染症に対する政策は―― 当初、主に2つに分類されえました。 ――感染急増の緩和 と、 ――感染拡大の抑圧 とです。 “感染急増の緩和”とは、 ――感染者が爆発的に増えるのを少しでも遅らせることで、総感染者数を減らし、ひいては感…

中止にならなくてよかった――Tokyo2020

東京オリンピック・パラリンピック――Tokyo2020――が延期になりましたね。 いわゆる新型コロナ・ウイルス感染症の影響が重く考慮されました。 延期は1年くらいが想定されているそうです。 開催が2021年になっても、 ――Tokyo2020 の呼称は―― そのままのようで…

何が恐いのか――新型コロナ・ウイルス感染症

いわゆる新型コロナ・ウイルス感染症のことが報道されるようになってから―― それなりに関心をもって、日本国内外の状況の把握に努めてきたのですが―― それでも―― きょうまで―― この感染症の恐さが、いま一つ、よくわかりませんでした。 これまでに報道されて…

1億総コメンテーター状態の有望コンテンツ

いわゆる新型コロナ・ウイルス感染症を、 ――我 の視点で考えるときに―― 最も差し迫った主題は、 ――私が感染をしたら、生き延びられるのか。 でしょう。 …… …… 新型コロナ・ウイルスが日本国内にも蔓延する可能性が報道され始めた頃―― 職場・家庭での会話やイ…

PCR検査の“衆”の視点、“我”の視点

感染症における、 ――衆 と、 ――我 との混同は―― しばしば起こることです。 かくいう僕も―― ときにゴッチャにしてしまいます。 いわゆる新型コロナ・ウイルス感染症について―― きのうは、“水際作戦”の賛否のコメントを典型例として挙げましたが―― 他に典型例…

感染症では“衆”と“我”とを分ける

感染症を考えるときは、 ――衆 の視点と、 ――我 の視点とを明確に分ける必要があります。 ――衆 というのは、要は「社会」のことで、 ――我 というのは、要は「個人」のことです。 「社会」は、「国際社会」といってもよいし、「地域社会」といってもよいでしょ…

新型コロナ・ウイルスに関する“医学の美しさ”

いわゆる新型コロナ・ウイルス感染症では、いかに素早く対症療法を行うかが鍵を握っているのために―― 例えば、新型コロナ・ウイルスの検出に時間や手間をかけることは、 ――医学の美しさ に反する、ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 こう述…

PCR検査に日本国政府が制限をかけたこと

いわゆる新型コロナ・ウイルス感染症に対し、日本国政府が採った方針は、まずまず妥当であった―― ということを―― 3月12日の『道草日記』で述べました。 中国・武漢市内での感染状況から、軽症者ないし無症状者が8~9割を占め、それら人々が普段の生活を続け…

爆発的感染急増は、なぜ日本で起きていない(ようにみえる)のか

免疫の異常を防ぐこととして、 ――睡眠、食事、保水 が挙げられる、ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 さらに―― それらのうちの「保水」が、ひょっとすると最も大切なのかもしれない、ということも―― 述べました。 このことは―― いわゆる新…

免疫に最も大切かもしれないこと

――免疫の異常 という言葉はブラック・ボックスである、ということ前提に―― もう一度―― おとといの『道草日記』で述べた“感染症を考える際の留意点”に立ちかえります。 その留意点とは―― 一般には、 病原体の侵入・定着 → 感染症 と、みなされがちであるが―― …

「免疫の異常」はブラック・ボックス

感染症を考える際の留意点として、 病原体の侵入・定着 → 免疫の異常 → 感染症 という流れが大切である―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 この流れの中で―― 僕が一言で済ませている部分―― つまり、 免疫の異常 という部分は―― 実は、かな…

感染症を考える際の留意点

――感染症の直接の原因は、病原体の侵入・定着ではなく、免疫の異常である。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 このことは―― もちろん―― 病原体が感染症と無関係である―― ということを意味しているわけではありません。 病原体は、少なくと…

感染症の直接の原因は?

――感染はともかく、感染症は病原体が直接の原因とはいいにくい。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 では―― 何が感染症の直接の原因かといいますと、 ――個体の免疫の異常 です。 ――免疫 は、一般には、 ――個体が自身の内部の異物を排除する…

感染症の原因は病原体か

ヒトの個体は、 ――常在の細菌 だけではなくて、 ――常在のカビ や、 ――常在の虫 そして―― おそらくは、 ――常在のウイルス とも共生関係にある―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 いま―― 説明を少しでも簡単にするために、 ――常在の細菌・カ…

常在菌の存在を考慮に入れると

――病原体が体へ侵入をし、定着をしたからといって、必ずしも体が不具合をきたすとは限らない。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 そのことを端的に示す存在が、 ――常在菌 です。 ヒトの個体に侵入をし、定着をしながらも、病原性は呈さな…

感染――そんなに単純な概念ではない

――感染 という概念は―― 少なくとも医学的には―― そんなに単純ではありません。 一般には、 ――微生物などの病原体がヒトの個体の内部へ侵入をし、定着をし、増殖をすることで、その個体が特有の症状・徴候を発すること が、「感染」と呼ばれています。 ここで…

世界保健機関が「パンデミック」と認めた

世界保健機関(World Heath Organization)が―― いわゆる新型コロナ・ウイルスの世界的な大流行の兆しを、 ――パンデミック(pandemic) と認めましたね。 きのう付のことのようです。 ――パンデミック とは―― 簡単にいってしまえば、 ――感染症の世界的な大流…

“人知を超えない知”なら、あるかも……

ウイルスや細菌などの病原体に、 ――人知を超えた知 を感じとってしまうのは、自然な人情である、と―― 僕は思っています。 が―― それでも―― 僕は、なるべく病原体に“人知を超えた知”を感じとらないように、努めています。 理由は、 (冷静に考えたら、やっぱ…

擬人化あるいは擬“鬼”化の具体例が、また一つ

いわゆる新型コロナ・ウイルスの世界的な大流行の兆しを踏まえ―― 世界保健機関(World Health Organization)のテドロス・アダノム事務局長は、きのうの記者会見で、 ――私たちは、このウイルスのなすがままにはならない。 と述べたそうです。 実際には―― 英…

ウイルスに“人知を超えた知”が感じとられる理由

世界保健機関(World Health Organization)の幹部が―― いわゆる新型コロナ・ウイルス対策を念頭に置いて、 ――この戦いに勝利するために―― といったことは、本当は少しおかしい、ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 ――コロナ・ウイルスとの…

2020年3月現在の“鬼”

――鬼 とは、 ――人ならざる者 ないしは、 ――人知を超えた知 である、と―― きのうの『道草日記』で述べました。 そのような概念は―― 現代科学の知見に基づけば、 ――想像の産物 にすぎません。 一笑に付されることでしょう。 が―― 現代科学が今日のように発展す…

“人ならざる者”ないしは“人知を超えた知”

――鬼 や、 ――人 は、 ――我(今の我) や、 ――身(我が身) や、 ――心(我が心) とは、まったく異なる概念である、ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 つまり、 ――鬼 も、 ――人 も、“我”や“我”に深く関わる概念とは異質ないし異次元の概念で…

「鬼」や「人」は、まったく異なる概念

世 ・ 身 ・ ・ 我 ・ 心 という環と、 鬼 ・ 世 ・ 人 という線とをどのように融合させるか―― ということについて―― きのうの『道草日記』で一つの答えを示しました。 それが、 人の世 ・ 我が身 ・ ・ 今の我 ・ 我が心 ↑↓ 鬼の世 ・ 我が身 ・ ・ 今の我 …

その環と線とを融合させるような発想は

一神教の文化圏では、 神 ・ 世界 ・ 身体 ・ 自我 ・ 精神 ・ という環が想定されたのに対し―― 日本語文化圏を含む多神教の文化圏では、 神々 ・ 世界 ・ 人々 という線が想定されるにとどまった―― ということを―― 2月13日の『道草日記』で述べました。 こ…

「人の世」は「鬼の世」でもある

――人の世 という日本語の言葉は―― 例えば、英語でいうところの、 ――The human world (人間界) よりも広い文脈を引きずっている、ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 いいかえれば、 ――我の与(あずか)りがたき世(自我が関与しにくい世界…

「人の世」の奥ゆき

世 ・ 身 ・ ・ 我 ・ 心 という環の「世」に修飾語をつけるとしたら、「人の」であろう―― ということを―― 2月27日以降の『道草日記』で繰り返し述べています。 この「人の」の「人」は、 ――人ごと の「人」です。 ――他人事(ひとごと) とも書きますね。 意…

再び「この世をば我が世と思ふ望月の……」

世 ・ 身 ・ ・ 我 ・ 心 という環をみていて―― 平安中期の摂政・藤原道長が詠んだとされる和歌、 この世をば 我が世と思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば が思い浮かんだ、と―― 2月17日の『道草日記』で述べました。 一方―― その10日後からの『道草…