2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫のモデルになっているであろう人物――藤原宗輔(ふじわらのむねすけ)の娘――通称、若御前(わかごぜん)――と、平安後期の公卿・藤原頼長(ふじわらのよりなが)とは、 ――陰…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫のモデルになっているであろう人物――藤原宗輔(ふじわらのむねすけ)の娘――通称、若御前(わかごぜん)――が、実際に平安後期の公卿・藤原頼長(ふじわらのよりなが)と互…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫のモデルになっているであろう人物――藤原宗輔(ふじわらのむねすけ)の娘――通称、若御前(わかごぜん)――は―― 平安後期の公卿・藤原頼長(ふじわらのよりなが)と、たんに…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫のモデルになっているであろう人物――藤原宗輔(ふじわらのむねすけ)の娘――通称、若御前(わかごぜん)――は、平安後期の公卿・藤原頼長(ふじわらのよりなが)と面識があ…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫のモデルになっているであろう人物――藤原宗輔(ふじわらのむねすけ)の娘――通称、若御前(わかごぜん)――は、その生年を、だいたい、 ――1120年頃から1130年頃にかけて―― …
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫のモデルになっているであろう人物は、平安後期の公卿・藤原宗輔(ふじわらのむねすけ)の娘であるけれども―― その人物は、名はもちろん、生年もわからない―― ということ…
平安後期の公卿・藤原宗輔(ふじわらのむねすけ)の娘が―― 短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫のモデルになっていると考えられるのは―― 藤原宗輔の娘の為人(ひととなり)というよりも、その父・藤原宗輔の…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫の美化は―― 平安後期の公卿・藤原宗輔(ふじわらのむねすけ)の娘を主人公に据え、史実に反しない範囲で、何か新しい物語を紡ぐことで、 ――虫愛づる姫君 の物語が純粋に虚…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫について美化をするためには―― この物語が純粋に虚構であるという束縛条件を振り解くか緩めるかすればよいけれども―― それを振り解くには、何か新たな史料が膨大に発見を…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫について美化をするならば、 ――虫愛づる姫君 が純粋に虚構の物語であるという束縛条件を振り解いてしまうか緩めてしまうかすればよい―― ということを、きのうの『道草日記…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫について、 ――変に美化はしないほうがよい。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 簡単にいうと、 ――虫愛づる姫君 の作者は、主人公・虫好きの姫を、どちら…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫は、 ――優れた自立心・自律心・探求心の持ち主 であった―― とする解釈には留保が必要である―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 そのような人物として虫…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫については―― 様々な解釈がなされています。 その中で―― 少なくとも21世紀序盤の現代において、主流を成していると思われる解釈は、 ――虫好きの姫は、自分のことは自分で…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の物語が、 ――同時代にそぐわない風変わりな言動を押し通そうとする人たちへの風刺 として書かれているのであれば―― その末尾に書き添えられた「ニの巻にあるべし」という文言は、写本が編まれ…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の作者は、虫好きの姫のことをあえて突き放すように描くことで、 ――同時代にそぐわない風変わりな言動を押し通そうとする人たちへの風刺 を試みているのではないか―― ということを、きのうの『…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の末尾に、 ――二の巻にあるべし。 と書き添えられたのは―― 物語の展開が俄然スリリングになってきているので―― どうしても、ここで終わらせるわけにはいかない―― と考えた作者のメッセージでは…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の物語で―― もし、主人公・虫好きの姫が、ある場面までは安全地帯にいて、ある場面からは危険地帯に迷い込むようなら―― 展開は俄然スリリングになる―― ということを、きのうの『道草日記』で述…
――事件は会議室で起きてるの。勘違いしないで―― という刑事ドラマ映画の台詞をきいて―― 現場から遠く離れていたはずの会議室が、あるとき突然、第二の現場になっていく物語の展開を思い浮かべたことがある―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました…
――事件は会議室で起きてるんじゃない。 という―― 今から 25 年くらい前に上映をされた某刑事ドラマ映画の有名な台詞について―― きのうの『道草日記』で述べましたが―― この映画の続編では、 ――事件は会議室で起きてるの。勘違いしないで―― という台詞が用い…
安楽椅子探偵(armchair detective)の推理小説には泣きどころがあります。 それは―― 主人公の探偵が事件の現場に赴くことは決してない――設定上、赴けない――というところです。 事件の現場に赴かないのに、なぜか事件を解決に導く―― その不自然さが物語の面…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の物語に躍動をもたせる工夫として、 ――主人公・虫好きの姫が安楽椅子探偵(armchair detective)のような役回りを演じる。 という展開が考えられることを―― きのうの『道草日記』で述べました…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の物語に躍動をもたせる工夫として、 ――主人公・虫好きの姫が、武家の棟梁と出会い、九州や関東へ旅立って、そこで蝗害(こうがい)に遭う。 という展開が考えられることを―― 9月29日の『道草…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の物語の主人公・虫好きの姫は―― 自然の事物に強い興味を示しながらも、実験や観察ではなく、論考や言説に関心をもっているように描かれている―― ということを、きのうの『道草日記』で述べま…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の物語で―― 主人公・虫好きの姫が、 ――本地たづねたること、心ばへをかしけれ。 という台詞を口にしている―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――物事の本来の素地を探ろうと…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の物語では―― 作者が、自然科学の観点からの思考や行動を主人公・虫好きの姫に殆どさせなかったために―― 主人公・虫好きの姫の“虫好き”の性質の本領を十分に引き出せえなかった―― ということを…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の物語では―― まずは主人公・虫好きの姫に“虫好き”の性質を存分に呈させる必要があった―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 具体的に―― どんなふうに“虫好き”の性質を呈させ…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 が物語として停滞をしたように思えるのは―― 主人公・虫好きの姫に恋愛事をもちこんだからである―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 厳密には、 ――恋愛事をもちこんだから停…
「どうして、いつも恋愛の話にもっていくの?」 と先日、身内の者に訊かれました。 少し唐突な質問であったので、 (最近の『道草日記』に「虫好きの姫には武家の棟梁と出会って旅立つことが必要だ」って書いてるからかなぁ) などと思いました――その身内の…
中国大陸とシベリア大陸と―― いったい、どちらが虫好きの姫の活躍を呼び込めるのか―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――虫好きの姫 というのは―― 短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公のことです。 ――…
短編物語集『堤(つつみ)中納言物語』の一編、 ――虫愛づる姫君 の主人公・虫好きの姫が、武家の棟梁と出会い―― やがて、九州地方から朝鮮半島、中国大陸へ旅立っていく物語について―― きのうの『道草日記』で述べました。 とりあえず、 ――九州地方から朝鮮…