マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

比べたがりを改めるには

人は、なにかと比べたがりますね。 自分と他人とを比べ―― 他人と他人とを比べ―― 今の自分と過去の自分とを比べ―― 比べてばかりいると―― 最初は楽しくて、飽きがこないかもしれませんが―― そのうちに飽きがきて―― やがて辟易としてきます。 ホント嫌なもので…

素朴な“すごい!”に根ざした人気は

いわゆる芸能人で―― 自分にとって都合の悪いテーマでインタビューをされていても―― きちんと自分の言葉で答えて―― 途中で黙り込んだりしないような人は―― すごいと思います。 並みの精神力では―― 無理でしょう。 そんなふうにインタビューに応じられる芸能人…

“幻の東京オリンピック”から80年

――歴史は80年周期で繰り返す。ただし、まったく同じようには繰り返さない。 という言葉を―― 僕は真剣に信じております。 この「80年周期」という点に―― 僕は、それなりの蓋然性を感じます。 世の中の人々が、世代交代を経て、ほぼ完全に入れ替わるのが、 (…

“練習のための練習”に安住しないために

――本番と練習 というふうに―― 僕らは―― 実践の営みを安易に2種類に分類しがちですが―― この分類を―― あまりにもボンヤリやっていると―― いつか、 ――練習のための練習 に安住するようになります。 “練習のための練習”とは―― 本番のことをそんなに明確には想…

世の中が不機嫌

――どうも世の中が物騒になっている。 といわれ始めて―― 数年が経ちます。 昭和前期に日中戦争から太平洋戦争(大東亜戦争)へ向かったときの世相に似ている―― ともいわれています。 たしかに―― そんな感じはありますが―― 僕にいわせると、「物騒」というより…

地球上は「天下」と呼ぶには丸すぎる

――地球上には統一政府が存在しない。 という事実を―― 国際政治学や国際関係論では、基本事項の一つとするそうです。 たしかに―― この地球上には統一政府が存在しませんよね。 国際連合は統一政府らしき組織を連想させはしますが―― 実態としては、統一政府に…

有権者に求められるセンス

民主主義の世の中で―― 有権者に等しく求められるのは、 ――ギリギリの選択をするセンス だと思っています。 このセンスは―― 例えば、 ――「A」ともいえず、「B」ともいえない。どちらともいえない。 というときに、 ――それでも、私は、あえて「A」というこ…

架空歴史小説の書き方

歴史は―― 現代から古代へ辿っていくほうが―― 古代から現代へ辿っていくよりも―― 断然、面白く解釈できます。 例えば、 ――現代は、なぜこういう時代なのか。それは近代が、ああいう時代だったからだ。では、なぜ近代は、ああいう時代だったのか。それは、近世…

不倫を「不倫」と気づけない人が多くいるのかも

――隠しごとをしていると、出会ってすぐに気づいたが、逢うのをやめられなかった。 とか、 ――去年と同じ日に、同じウソをつかれて、「会えない」といわれた。 とか―― 一読して、 (不倫だ) とわかる歌詞なのに、 ――抽象的な言葉遊びに終始していて、恋歌とし…

子育ての難しさを一言に集約

子育ての難しさは、 ――いかに再起不能でない失敗を経験させ、いかに再起不能の失敗を予防するか。 の一言に集約できるでしょう。 子どもが心身ともに健全に成長するには―― 様々な失敗を経験させ、様々な教訓を得なければなりません。 が―― その過程で―― 子ど…

音楽に関心を寄せるなら

歌唱と演技とは―― どちらも情念を理性で統御して表現するという点では―― 同じです。 ただの剥き出しの情念は―― ときに人を傷つけたり、人に嫌な思いをさせたりしますが―― それを―― 意図的に意識して表出することで―― 人の深い共感を引き出すことができます。…

本音は語られず、語られるのは建前

人の世では、つねに本音と建前とが渦巻いているものですが―― 本音というのは―― なかなか分析の対象にならず、議論の主題にもなりません。 分析の対象とするには単純すぎて―― 議論の主題とするには退屈すぎるからです。 分析の対象となりやすく、かつ議論の主…

歴史のファンタジー化をするくらいなら

いわゆる太平洋戦争(大東亜戦争)の歴史のファンタジー化を―― 危惧する声があります。 (たしかに、それはよくない) と―― 僕も思います。 歴史のファンタジー化とは何でしょうか。 物語は、 舞台 人物 事象 の3つの要素から成ります。 このうち、舞台に虚…

戦争への恐怖は死への恐怖ではなく

――戦争への恐怖とは、死への恐怖のことである。 という人がいるのですが―― 僕は、 (違う) と思っています。 そもそも―― 死は、誰にとっても未知の体験であり、未知の事象です。 そんなことに恐怖を抱くなど、原理的に不可能です。 恐怖の感情は、あくまで…

「平和」より「戦争」

――戦争と平和 などと―― 僕らは簡単にいってしまいますが―― 実は―― 世の中に実在するのは、 ――戦争と非戦争 の状態だけである―― という考え方があります。 あくまでも―― 非戦争の状態が「平和」なのであって―― 平和の状態も非平和の状態も―― 深く追究しようが…

親子の実写ドラマは難しい

親子の実写ドラマは難しい、と―― 思います。 ここでいう「実写ドラマ」とは―― テレビや映画などの実写映像で表現される虚構の物語のことです。 親子は、精神面だけでなく、身体面でも多くの類似点をもちます。 そうした類似性のあるがゆえに―― 親子のドラマ…

体験に勝る教訓はない

終戦記念日を迎えるに当たって―― 僕らは、 ――体験に勝る教訓はない。 との格言を―― いま一度、重く受け止め直すのがよい、と―― 感じています。 この格言が諭すところは―― おそらくは、「体験さえしていれば十分で、例えば学問などは必要でない」ということで…

政治家は聖職

政治の本質は社会の利害調整にあるといえます。 社会全体の利益をどのように分配し―― 社会全体の損害をどのように分散するか―― そうした諸課題の一つひとつに解決案を示していくのが―― 政治家の務めです。 よって―― 政治家は、 ――無私 を愚直に貫くことが求…

衝動的な人

衝動的に動くのは―― できれば避けたほうがよいでしょう。 とりわけ―― 大事に際して衝動的に動くのは―― できる限り避けたほうがよいでしょう。 同じ“衝動的に動く”にも―― 些事で衝動的に動くのと―― 大事で衝動的に動くのと―― 2つあります。 つまり―― 衝動的…

子どもの勉強は暗記だけで十分か

――子どもの勉強は暗記だけで十分である。 という人が―― ときどきいます。 例えば、 ――子どもは問題集を解く必要はない。いきなり答えをみて、答えを覚えればよい。それだけで学力は伸びる。問題集を自力で解く時間がもったいない。 というように―― さらには…

皆から好かれない意見にも着目してみる

あらゆる考えの人たちに好かれる意見は―― 当然ながら、あらゆる人々に受け入れられやすいのですが―― あらゆる考えの人たちに好かれない意見というのも―― ときには、あらゆる人々に受け入れられることがあります。 なぜか―― …… …… 消極的な受容を見込めるから…

「コロボックル」を知らなかった

――コロボックル という言葉を―― ある作家さんの随想でみかけたときに―― このカタカナ語の意味を―― 僕は知りませんでした。 …… …… 最初は、 (哺乳類の動物?) と思いました。 体が、ネズミよりは大きくて、カバよりは小さくて―― 短い体毛に覆われている小太…

好戦には非戦で臨む

好戦的な相手には非戦の態度で臨むのが一番よいと思うのですが―― なかなか、そうはいかないのですよね。 とくに血気盛んな男性などは―― 自分が好戦的な罵詈雑言を名指しで浴びたりすれば―― どうしても感情的に高ぶってしまう―― ――なんだ、ころやろう! もう…

ときには日当たりの悪いところへ

ずっと日当たりの良いところを歩いていると―― そうでないところを忘れてしまいがちです。 日当たりの良いところが、全てになる―― たしかに―― 日当たりが良ければ―― 明るくて暖かくて、歩くのも気持ちが良いのですが―― 強い日差しに晒されつづける大変さ―― と…

独断や偏見から出発する

世の中に何か新しいアイディアやスローガンをアピールしようと思ったら―― 自分の独断や偏見から出発する必要があるでしょう。 周囲の人たちの判断や見解を偏りなく吸収していたら―― 新しいアイディアやスローガンなどは、絶対に作り出せません。 もちろん―― …

突然、ご馳走をみせられ

突然、ご馳走をみせられ、 ――さあ、どうぞ召し上がれ! といわれて、 ――え? なに? なんで食べていいの? と戸惑いながら食べるよりも―― あらかじめ、 ――こんなご馳走が出てきますよ。 といわれ、 ――ああ、いいなぁ、早く食べたいなぁ。 と楽しみに思ってか…

歌声が、ちょっとなぁ……

ある音楽グループの歌が―― どうにも気に入らないのです。 そのグループは―― もう10年以上にわたって音楽業界の第一線で活躍していて―― 数々のヒット曲に恵まれ、幅広い年代に支持されているようです。 実際のところ―― そのグループの歌は、メロディもリズム…

その「美しい」に逆評価の覚悟はあるか

――美しい と感じた事物を、 「美しい」 と、実際に声に出して述べたり、文字に記して述べたりすることには―― それなりの覚悟が必要です。 ある事物に、ひとたび、 ――美しい との評価を与えると―― その事物へ「美しい」との評価を与えたこと、それ自体によっ…

正常・異常の判断区分の一次元、二次元、三次元

正常か異常か―― ということを考えるときに―― 僕らは―― つい一次元的に考えてしまいがちです。 すなわち、 ――ある程度を超えると異常、ある程度に満たないと異常 というように―― この考え方では―― 正常か異常かの判断をしなければならない要素について―― それ…

外見は視線で磨かれる

10代、20代、30代、40代、50代と―― 歳をとるにしたがって、輝きを増していく人があれば―― 10代、20代、30代、40代、50代と―― 歳をとるにしたがって、輝きを消していく人もあります。 ここでいう「輝き」とは―― 純粋に外見のこと――容貌・仕草・立ち居振る舞い…