マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

架空歴史小説の書き方

 歴史は――
 現代から古代へ辿っていくほうが――
 古代から現代へ辿っていくよりも――
 断然、面白く解釈できます。

 例えば、

 ――現代は、なぜこういう時代なのか。それは近代が、ああいう時代だったからだ。では、なぜ近代は、ああいう時代だったのか。それは、近世が、あんな時代だったからだ。

 というふうに解釈をしていくほうが、

 ――古代が、ああいう時代だったから、中世は、こういう時代になった。中世が、こういう時代だったから、近世は、こんな時代になった。

 というふうに解釈をしていくよりも断然、面白い――
 ということです。

 このことは――
 歴史が結果論であることを意味しています。

 原因を考えるのではなく、結果を考える――
 それが歴史の本質だ――
 ということです。

 なので――

 例えば――
 架空歴史小説を書く場合には――

 まず架空の現代を設定し――
 次いで架空の近代を、次いで架空の近世を――
 というふうに設定していくのがよいでしょう。

 本物らしい架空の歴史が創り出せます。

 逆はダメです。

 架空の近世を設定し――
 架空の近代を設定し――
 架空の現代を設定する――

 こういうことをやると、

 ――なんか眉唾モノだな。

 との印象を与えてしまいます。

 当然――
 小説としても失敗します。