マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

日本列島の“歴史の一本道”:群雄割拠 → 天下統一

 ――やはり世界政府は必要だ。

 ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 こうした発想は、

 (ひょっとすると日本人に固有かしれない)

 と思っています。

 

 どういうことか――

 

 ……

 

 ……

 

 きのうの『道草日記』で述べた、

 ――世界政府の樹立

 は――

 日本人にとっては、馴染みの深い、ある有名な言葉で、置き換えることができます

 

 その言葉というのは――

 

 ……

 

 ……

 

 ――天下統一

 です。

 

 ……

 

 ……

 

 そうなんです。

 

 ――天下統一

 なんですよ、

 ――世界政府の樹立

 というのは――

 

 ……

 

 ……

 

 日本列島の歴史において、

 ――天下統一

 という言葉は、事実上、

 ――16世紀終盤の戦国時代の終焉

 のみを指しています。

 

 そして――

 21世紀序盤の現代における地球上の国際情勢は、16世紀における日本列島の国内情勢に似ています。

 少なくとも、

 ――群雄割拠

 の1点においては、完全に同じです。

 

 さらにいえば――

 日本列島では――

 この、

 ――天下統一

 を最後に――

 以後、基本的には、ずっと一つの政府が統治を行っています。

 

 つまり――

 日本列島には、

  群雄割拠 → 天下統一

 の明確な流れがあって――

 その流れは、中世から近世、近代を経て現代へ至るまでの、

 ――歴史の一本道

 なのですね。

 

 この“一本道”に繰り返し馴染んできたのが、現代の日本人――現在、日本列島に住んでいる人々――なのです。

 

 そんな日本人にとって――

 ひとたび、

  群雄割拠 = 現代の国際情勢

 の図式が思い浮かんだならば――

 その次に思い浮かぶのは、

  天下統一 = 将来の国際情勢

 の図式以外の何ものでもないでしょう。

 

 少なくとも僕にとっては、そうです。

 

  群雄割拠 → 天下統一

 の“一本道”は――

 あまりにも当たり前すぎて――

 その蓋然性を疑うことさえ難しいくらいです。