2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧
いつも『道草日記』をお読みいただき、ありがとうございます。 * 愛用のノートPCがクラッシュしました。 昨日のことです。 ソフトウエアに深刻な不具合が出ました。 対応を相談した専門家には、昨日の昼の時点で、 ――データの救出すら、ほとんど絶望的―― と…
よく、いわれることではあるが―― 最近、つくづく、こう思う―― ――人は勝手に育つものであって、誰かが育てるものではない。 と―― 組織の人材育成法についての見解だ。 ――人が人を育てる。 というのは、幻想だと思っている。 せいぜい、 ――人が育つのを邪魔し…
安倍内閣が発足した。 組閣人事が発表されるや否や、報道機関を中心に、 ――論功行賞 との見方が強まった。 自民党の総裁選で一早く安倍支持を打ち出したメンバーや、父親の代からの側近議員が抜擢されたからだ。 当の安倍首相は、当然「論功行賞」を否定する…
とうとう最後まで務め切った。 小泉総理のことである。 明日の午前、小泉内閣は総辞職をする。 自民党総裁の任期を名実ともに全うできた総理大臣は、近年にない。おそらく、中曽根首相以来である。 ――政局に強い政治家 の真骨頂といえよう。 支持率は最後ま…
格差社会に突入したといわれる。 簡単にいえば―― 人生の「勝ち組」「負け組」に二極化した、ということだ。 具体的には―― 例えば、正社員と非正社員との二極化である。 あるいは―― 富める企業は、いつまでも富み続け――苦しい企業は、いつまでも苦しみ続ける―…
最近、オレンジ・ジュースに凝っている。 果汁100%のヤツだ。 ほぼ毎日、飲むようになってから、半年は経つように思う。 昔はオレンジ・ジュースが苦手だった。 口にふくむと、(うわ~酸っぺ~!) と顔をしかめていた。 オレンジ・ジュースとアップル・ジ…
大学時代に、後輩に教えてもらった名句がある。 ――私は君の意見には反対だが、君が意見をいう権利は死んでも守る。 18世紀フランスの哲学者・作家ヴォルテールが残した言葉とされる。 言論の自由の根幹を素描する名句といえよう。 ヴォルテールは、本名をフ…
――他人に迷惑をかけなければ何をしてもいい。 という考え方が好きである。 好きなのは、歯切れの良さだ。 ふつう、「何をしてもいい」とは、いえるものではない。 が、「他人に迷惑をかけなければ」が、それを許している。 もちろん、これを苦々しく思う人も…
タイでクーデターが起こった。 19日の夜に、国軍の一部が首都を制圧したらしい。 タクシン首相(暫定首相)は国連総会に出席するために国外にあった。 ただちに非情事態宣言を発したが、効き目はなかったという。 民心の離反が示唆される。 * 僕は、タイの…
時間は、物語の重要な要素である。 物語に、時間の経過が、しっかりと折り込まれていれば、そのぶんだけ、物語は深みが増す。 僕らは日頃どうやって時間の経過を意識しているか。 時計というものがあるので、つい、それで意識していると思いがちである。 た…
一昨日から岡山にきている。 母が一人で暮らしているので、ときどき、仙台から出かけていく。 仙台と岡山とを行ったり来たりしていると、ずいぶん日本列島が狭く感じられるのだが―― 最近は、それがマヤカシだと気付いた。 たしかに、仙台・岡山間の移動は苦…
僕は新幹線を、よく利用するほうなのだが―― これまでに、ダイヤの乱れなどのトラブルに巻き込まれたことは一度もなかった。 TVのニュースなどで、 ――乗客は車内で一夜を明かしました。 といった報道も、完全に他人事だと思っていた。 が―― 今日は見事に巻き…
今日、近所のコンビニのレジに並んでいたら―― 男性なのか女性なのかが、さっぱりわからぬ人をみかけた。 年齢は20代前半くらい―― 着ている服は、いかにも20代前半の男性が好みそうなスタイルで、女性らしい配慮は微塵も感じられぬ。 が―― やたらと小柄で、体…
国立大学の入学時期を9月にズラす案が持ち上がっているらしい。 入学前の大学生にボランティア活動の機会を与えるというのが、その狙いだろう。 もちろん、外国の大学に合わせる狙いもあるようだ。 9月に入学時期を迎える国は多い。留学生の受け入れなどがス…
子供の頃、中国史の入門書を読んでいて、ある皇帝の評価に出くわした。 ――治世の大半は落ち着いており、基本的には名君といって良いが、晩年は、不老不死の薬を探し求めさせるなどの奇行に走り――(け! バカじゃねえの、こいつ!) と、当時は思った。(人間…
僕は昔、大袈裟が好きであった。 何か主張したいことがあると、何の譲歩も付けず、ただただ過激に主張した。 例えば、 ――人間の文化的活動の基礎は言葉だ。言葉の絡まぬ文化的活動など存在せぬ! というように―― 二十歳の頃の話である。 もちろん―― 僕がいい…
僕は大学時代に医学を学んだ。 医学を学んで損はなかったなと思うのは、自分の体に不具合が起こったときである。(調子わりーな) と感じたら、まず本棚の医学書を引く。 もちろん、その段階で、だいたいの見当はついている。 どの分野の医学書かで迷うこと…
先日、夕暮れ時に散歩をしていて、ふと思った。(オレは、今の自分の生活を仮の物だと思っている) と―― いつかは抜け出す生活だと思っている、ということである。 何の根拠もなかった。 このまま歳を重ねて人生の終幕を迎える可能性は、大いにある。 もちろ…
夜道を歩いていたら―― 目の前を歩く御婦人が駆け出した。 小走りで逃げ出すようにして、僕の方を2度、3度と振り返る。(昔、こんなCMがあったな) と思った。 目の前を歩く女性が駆け出した。 それを呆然と見送る男――変質者と間違われた、という設定だ。(オ…
他人と面白さを共有するのは至難のことだ。 例えば―― ある映画を面白いと思って他人に薦めても、 ――どこが面白いの? と訊き返されることは、しょっちゅうである。「面白い」に普遍性はない。 これまでの『道草日記』で、散々に論じた話である。 だからこそ―…
やりきれぬ結末である。 山口の高専生殺害事件のことだ。 報道によれば―― 10日ほど前に、20歳の女子学生が殺された。高専学校の研究室内での犯行だった。 現場の状況などから、同級生の男子学生が犯人と目された。 が、事件発生直後から、行方をくらましてい…
秋篠宮妃が男児を御出産になったそうである。 今朝のことだという。(やれやれ――) というのが、正直なところだ。 皇室典範の論議も、これで新たな局面を迎える。少なくとも、拙速な改変は避けられそうだ。 女系皇位継承も容認すべきかどうか、ゆっくりと議…
久々の『道草随想』です。 タイトルは『進化論的「闘う美少女」論』―― リンク「道草随想のページ」より御覧になれます。 * 僕も飽きないですね。 テイストとしては、斎藤環さんの『戦闘美少女の精神分析』(太田出版、2000年)に近いかもしれませんが―― あ…
眠いときは、ロクな判断が下せぬ。 ロクなことを喋らぬし、ロクなことを考えぬ。 ロクに動けぬ。 僕は不休不眠には強いほうなのだが―― さすがに、20時間も寝ないでいると、眠くはなる。 この眠気は、よほどの緊張感がない限り、マイナスに働く。 が―― プラス…
女性のスポーツ選手で、そのまま女優として通用しそうな人が、たまにいる。(天は二物を与えたか――) と嘆息するばかりである。 が―― 一つ注意せねばならぬ。 * 僕が18歳の春に興味をもった女の子は、愛らしく美しかった。 僕と同い年で、顔立が中性的で、…
間違えた。 ――女だらけの死体ファイル ではなかった。 ――女だけの死体ファイル だった。 正式な書名は、『監察医が明かす――女だけの死体ファイル』(青春出版社、2005年)である。 元東京都監察医務院長・上野正彦さんの著書だ。 東京都監察医務院とは、全て…
最近、電車の中で本を読む人々をみていて、気になることがある。 本にカバーをつけていない人が多いのだ。 表紙が剥き出しの状態で読んでいる。 タイトルが丸見えだ。 他の見ず知らずの乗客たちに、自分の読書の趣味を告白しているようなものなのだ。 僕が生…