2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧
人の紹介ほど難しいことはありません。 不特定多数の人に、 ――この人は、こういう人ですよ。 と伝えることが、どれほど困難か―― 真剣に取り組んだことがある人たちは皆、一様に口を揃えます。 当然、ウソを伝えてはいけません。 が、そこに注意するあまり、…
サッカー・ワールドカップ(W杯)ドイツ大会が、来月の9日に開幕します。 子供の頃から、野球ファンだった僕としては、 ――もう、いいかな。 という感じがしています。 今年3月のワールド・ベースボール・クラシックで日本代表が優勝しているので―― それでも…
世の中は決して自分の思い通りにはなりませんよね。 物事は、必ずといってよいほど、自分の思惑とは違う方へ発展していく。 物事が大事であればあるほど、そうなっていく。 その経験則が受け入れられない人の何と多いことか―― そういう人たちは、何とかして…
日本人の学者は英語下手ですね。 難しい言葉は御存じなのに、なぜか英語自体は下手なのです。 とくに有名大学出身の教授クラスの学者に多いようですよ。 なぜ有名大学の教授に多いのでしょうか。 多分ゆえのないことではありません。 * しばしば指摘される…
愛国の強要が始まっているようです。 顕著なのは教育現場でしょうか。 通知表の評価欄に「愛国心」の項目が加わりつつあるとか―― 憲法改正問題にも絡んできています。 条文のどこかに「国を愛する云々」が盛り込まれるとか―― 厳密な議論は措きます。 詳細は…
――女性の目をみて話さない男はもてない。 のだそうです。(え? そうなの?) と思いました。 僕は相手の顔をマジマジと凝視するクセがありました。 幼稚園時代のほとんどをヨーロッパで過ごしたことと関係があるのかもしれません。 欧米の人は相手の目をみ…
最近、 ――人の審美は何が規定するのだろう? ということについて考えています。 ――人が美しいと思う根拠ないし契機は何か? ということです。 いま固まりつつある結論は、以下のようなものです。 すなわち―― * 審美は主観に根差すと考えています。 客観であ…
自分より若い人をみかけると、つい助言したくなるのです。 余計なお世話なのは、わかっているのですが―― なぜでしょう。 とにかくスリリングなのですよね。 アドバイスすること自体が―― * 若い人に助言したがるのは、僕だけのことではないようです。 例えば…
「臨機応変」という言葉が好きではありません。 ――何事も臨機応変に―― などという人をみかけると、(大丈夫かな?) と心配してしまいます。 臨機応変は最後の手段です。 少なくとも、組織の中では、そうあるべきでしょう。 組織の構成員が、常に臨機応変に…
今日も自然について―― * ――自然に対し、人間―― と、いわれることがあります。 人間は自然と相反する存在であるとする見方です。 この見方に、僕は疑問をもっています。 高校の頃からです。 ――自然物に対し、人工物―― これなら、わかるのです。 人間の登場以…
――幼い頃に自然の中で戯れることが、偉大な科学者になるための必要条件である。 という考え方があります。 ノーベル賞受賞者たちの多くに、自然の中を駆け巡った幼少時の記憶があるそうなのです。 自然とは何でしょうか。 野原を歩き、浜辺を歩けば、とりあ…
人の悪口など、いうものではありませんね。 ロクなことがない。 悪口といえども、批評ないし主張の一形式とはいえましょう。 が、注意すべきは―― いかなる批評や主張にも前提となる根拠なり仮定なりが必要だということです。 その根拠なり仮定なりが丁寧に提…
5月だというのに、真夏のような雨の降り方です。 仙台市近辺だけのことではないでしょう。 調子が狂いますね。 この時期にスコールみたいな雨に降られると―― だからといって、 ――異常気象だナンダ! と騒ぐ気にはならないのですが―― 宇宙規模の異常が起これ…
ここ2、3年で、小説のことがみえてきました。 より正確には、 ――自分のやりたがっていたことがみえてきた。 ということです。 僕は小説を書いています。 本格的に書き始め、もう20年近くになります。 ずっと小説を書きたいのだと思っていました。 が、実状は…
部屋を掃除したのです、久々に―― そうしたら―― 昔の週刊誌が出てきましてね。 それはもう、すごい埃まみれで――(笑 8年前の週刊『プレイボーイ』(集英社)11月3日号です。 表紙は榎本加奈子さん―― 佐々木主浩さんの奥さんですね。昨年、引退した元メジャー…
――小説家は、いつも小説のことを考えている。 先年、ある作家さんがメディアでコメントしておられました。 たしかに、そうなのでしょうね。 必然なのだと思います。 懸命に努力して考えているのではないだろうということです。 僕は小説書きです。 ――いつも…
サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会に出場する日本代表メンバーが選ばれました。 当選確実とみなされていた久保選手が落選し、代わりに巻選手が選ばれています。 巻選手の当選は厳しいとみられていたそうですから、周囲を驚かせる人選だったわけです…
夜食をとると、翌日の体調が悪くなることに気付きました。 20代の頃から何となく勘付いていたことではありますが―― 明確に意識しだしたのは、ここ1年です。 気付くのが遅いといえましょう。 医学的な説明は可能ですが―― たいして面白くないので触れません。 …
道草随想を掲載しました。 リンク「道草随想のページ」より御覧になれます。 * タイトルは、 ――少女が銃を構える仕草 です。 最近の『道草随想』は、こういうネタが目立ちますね。 もちろん―― 書いている人間が好きなネタだからなのですがね。 でも、なかな…
人々が争いを起こすのは、どういうときか? 争いというのは、大きな騒乱のことです。天地が、ひっくり返るような擾乱のことです。 歴史は明確に示します。 1つは腹が減っているとき―― 満足に食事がとれず、空腹に苛まれるとき、人々は争いを起こします。 も…
教えるという行為には、尊大な態度で望まなければなりません。 尊大というのは、 ――無礼に振る舞う。 とか、 ――エラそうにいう。 とかいうことではありません。見かけ上は、 ――謙虚に礼儀正しく―― に越したことはありません。 教えるという行為そのものに、…
ときどき、 ――人は何のために小説を読むのか? と疑問に思うことがあります。 もちろん、 ――楽しむため―― という答えが多数派でしょう。 それは、わかっています。 では、どうすれば楽しめるのか。 * 僕は小説書きです。 だからこそ、わからなくなるのかも…
自分が知りたいと思うことを探る過程は、とても楽しいものです。 例えば、 ――基本的人権の「基本的」って、どういう意味だろう? と思いながら、法や倫理の本を読むのは楽しいし、 ――地球で生まれた最初の生命って、どんなだったんだろう? と思いながら、原…
人の思い込みとは、実に恐ろしいものだと思っています。 たいていは、 ――あ、それ知ってる! とか、 ――それなら、わかるよ! とかいうときにこそ――落とし穴にハマります。 かえって、 ――え? 何それ、わけわかんない。 というときのほうが安全ではないでしょ…
高校生に大学受験指導をしていて、よく訊かれることの一つに、 ――僕(私)には集中力がないんです。どうしたらいいでしょう? というものがあります。 昔は、色々なアドバイスをしたものです。 ――机の上を整理しろ、勉強に関するものだけを置け。 とか、 ――…
(面白い小説を書くなあ!) と思った人の随筆は面白く、(つまらない小説を書くなあ!) と思った人の随筆はつまらない―― そういう気がします。 売れているか売れていないかは、あんまり関係ないのですね。 自分が面白いと思うか、つまらないと思うか――それ…
人の欲望とはキリがないものです。 その好例が、 ――後宮三千人 でしょう。 昔の人は、アホなことを考えたものです。(三千人もいて、どうすんだ?) と思います。 僕などは三人でもアップアップです。 愛欲の海に溺れ死んでしまうことでしょう。 もちろん―― …
昨日に引き続き、天気が良かったので―― 散歩に出かけました。 仙台の街中を歩いていると、恋人同士や家族連れなどが目に付きます。 もちろん、友人同士にみえる人々もいないことはありませんが―― 圧倒的に少数でしたね。 ちなみに、僕みたいに一人で歩いてい…
今日の仙台は夏のような暑さでした。 半袖の人が、たくさん街を歩いておりました。 空は晴れ渡り、ほとんど風もありませんでしたからね。 が、だからでしょうか。 夜になって、冷えてきています。 あまりにも冷えたので、ついにエアコンの暖房を入れました。…
――科学家 と呼ばれる人々がいてもいいのではないかと思っております。 ――歴史家 といいますね。 歴史学者に対し、歴史家です。 歴史学者は、史料を基に歴史を究めます。 歴史の中に新たな知見を見いだすのが歴史学者の仕事です。 歴史家は少し違います。歴史…