人の欲望とはキリがないものです。
その好例が、
――後宮三千人
でしょう。
昔の人は、アホなことを考えたものです。
(三千人もいて、どうすんだ?)
と思います。
僕などは三人でもアップアップです。
愛欲の海に溺れ死んでしまうことでしょう。
もちろん――
本当に三千人もいたわけではないのですが――「三千」というのは多数を表す慣用語だとききました。
とはいえ、何十、何百といたことは事実らしいので――
絶対に全員の相手など、できなかったことでしょう、どんなに絶倫の皇帝陛下でも――
人の欲望の行き着く先は、愚かしい現実です。
この愚かしさを、何とかブレーキにできないものか――最近は、そんなことを思案中です。