マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

パンデミック

フェーズが「3」から「4」に引き上げられたと思ったら―― あっという間に「5」へ引き上げられましたね。「フェーズ」というのは―― 世界保健機関が用いているパンデミック・フェーズのことです。 正確には、 ――Pandemic influenza phase ですね。 新型インフル…

すぐれた文学研究は

僕は文学と文芸とを分けて考えることにしております。 文芸とは主に文章から成る芸術のことであり―― 文学とは文芸を対象とする学問のことです。 簡単にいえば、以上のようになるのですが―― もう少し詳しくいうと、以下のようになります。 学問というものは――…

命の儚さを

世界保健機関(World Health Organization, WHO)が、いわゆるパンデミック・フェーズを「3」から「4」に引き上げましたね。 フェーズ3は、 ――ヒトで新型インフルエンザの感染があるものの、ヒトからヒトへの感染はないか、あっても少ない。 というものであ…

教えるということ

教えるということは、真実を伝えることではなく、真実に気づくキッカケを与えることですね。 真実というものは、いくら丁寧に伝えたところで、なかなか伝わらないものです。 だから、伝えるよりも気づいてもらう―― 自分で掴み取った真実のほうが、他人から与…

数学と自然科学と

――数学は自然科学でない。 などと主張すると―― ビックリする方もおられるでしょうか。 実際、数学を自然科学に含める考え方は、日本では、かなり根強いのですね。 が―― 自然科学の最大の特徴を、 ――自然物についての実験や観察に基づく仮説検証の連続である…

科学書は攻略本

科学書を読んでいると―― 細かく物質の名前が出てきたり、人名のついた現象が出てきたり―― 読者のやる気を色々に萎えさせる特徴が目につくものですが―― 科学研究というのはTVゲームみたいなもので―― 科学書というのは、その攻略本みたいなものです。 したがっ…

そんなに紙一重では

そんなに紙一重ではなかったみたいですね。 昨日未明に逮捕された草なぎ剛さんのことです。 今夜、記者会見が開かれ、TVカメラの前で、草なぎさん自らが釈明をされていましたが、そこで明らかになったことは―― 草なぎさんは、どうやらSMAPの他のメンバーを含…

SMAPの草なぎ剛さんが

SMAPの草なぎ剛さんが逮捕されたというニュースには―― 正直、かなり驚かされました。 僕は、このニュースをラジオでききました。 朝、タクシーから降りかけるときに、ちらっと小耳に挟んだのです。 ――クサナギツヨシ容疑者34歳を逮捕しました。 というフレー…

評論文を書くときには

たいていの評論文では―― 骨子となる主張があって、その主張をわかりやすく説明するために様々な具体例が添えられます。 主役は、あくまでも骨子となる主張のほうであって―― 添え物の具体例は脇役なのですが―― まれに―― 具体例が主役になって―― 主張が脇役に…

屋内で傘を開くと

屋内で傘を開くと、不吉なことが起こるんですって? そういう迷信があるんだそうです。 アメリカ人の英会話の先生が教えてくれました。 あちらでは、かなり有名な迷信だそうで―― 今日、それきいて―― ちょっと不安な気持ちになりました。 というのは―― 僕は、…

調べものにもセンスが必要?

何か人前で話をしたり原稿に書いたりするときに―― いろいろと調べものをしますね。 この調べものというのは、実は大半が徒労に終わることが多く、あとでゲンナリしてしまうことがあります。 少なくとも僕はそうです(笑 ひと通り調べた後で、調べたことの多…

300年後には

ふだん僕らは、自然科学の知識体系が目まぐるしく変化しているということを、意識することが、ほとんどありません。 例えば、燃焼という現象は、ほんの300年前には、今とは全く違った風に理解されていました。 燃焼とは、燃焼している物体の中に含まれていた…

たしかにショック

――英語が喋れない英語の先生が大学にいた。 と嘆く女子大生と話をしました。 この春から大学に通い始めたそうですが―― 漠然とした期待を裏切られ、かなりショックだったようです。 その先生というのは、もちろん日本人――(笑 なぜ英語が喋れないとわかったの…

TVをみながら体を動かす

ときどき、TVをみながら体を動かすことがあります。 柔軟体操の類いです。 僕は子供の頃から運動が嫌いだったので―― 体を動かすことには全く興味がなかったのですが―― さすがに30歳をすぎてみて、体が徐々に強ばり始めたのを自覚したので――(笑 TVをみるとき…

自分で自分を騙す

いつも楽しく幸せな気分で暮らすためには、どうすればいいか―― 一日の終わりに、その日にあった嬉しかったことをメモするといいのだそうですよ。 たしかに、そうかもしれません。 嬉しかったことを毎日メモしていくうちに―― 嬉しいと思えることを目ざとくみ…

物語の中身に力点を置くか否か

小説を書いたり読んだりしていて、痛感せざるをえないことは―― 小説には少なくとも2種類ある、ということです。 物語の中身で魅せる小説と物語の語り口で魅せる小説と、です。 この2つは、まったく異なる文芸といっていいでしょう。 物語の中身で魅せる場合…

政治と大衆煽動とが

政治と権力闘争とが、しばしば混同されるように―― 政治と大衆煽動とが混同されているように思います。 ここでいう「大衆煽動」とは―― 政治家や政治団体が、特定の思想や信条を基に、持論を広く社会へ訴えかけることです。 この「広く社会へ訴えかけること」…

今度は別のところで予期せぬ事態

昨日、ネットがダメになっていたネットカフェは―― 今日、ちゃんと回復しておりました。 何よりです(笑 が―― 今度は別のところで予期せぬ事態が―― ここ数年、よく利用していた車のディーラーさんが、移転するとのこと―― 正確には、整備工場だけ移転して、シ…

ゆきつけのネットカフェに入って

ゆきつけのネットカフェに入って―― メールをチェックしようと思ったら、 ――本日はインターネットがご利用できません。 といわれました。 …… …… 驚きました。 そんなことがあるのか、と――(笑 …… …… 喩えていうならば―― 喫茶店に入って、「今日は飲み物をお出…

歳をとってから初めて経験をするイヤなことというのは

――若いときの苦労は買ってでもしろ。 などといいますよね。 たしかに、その通りなのですが―― でも―― 僕はあんまり苦労してないなあ~(苦笑 イヤな経験なら、いくらかはしましたけどね。 例えば、本当にやりたくないことをムリしてやりつづけると、体を壊し…

木こそが森を森たらしめている

ある精神科医の方がご講演をされていて―― 突然、笑い話をご紹介になったのです。 が―― その話のどこが笑えるのかが、なかなかわからずに―― その前後の文脈までも見失ってしまいました。「木をみて森をみず」とは、まさにこのことだと思ったものですが―― 気に…

筆力の根源

筆力の根源というものが―― ときどき、よくわからなくなるのですよね。 筆力というのは、 ――読み手を惹きつける文章を書く能力 くらいの意味です。 格調が高く、論旨は明快で、語彙も豊かな文章が、まったく読み手を惹きつけない―― そういうことが、それほど…

年度の切り代わりの時期は

毎年、感じることですが―― 年度の切り代わりの時期は、時の流れが濃密ですね。 3月末から4月初めにかけては、日時の経過が遅く感じられます。 4月の初め頃に、3月の末の会議でお会いした人へ、お電話をする用事があったのです。 ――この前はどうも―― と切り出…

言語的な美しさ、文芸的な美しさ

昨日の『道草日記』で、言語を操る力と文芸を楽しむ力とは別物だということを述べましたが―― 言語的な美しさと文芸的な美しさとも、まったくの別物だと思っております。「美しさ」というのは、ここでは「明快さ」くらいの意味です。 例えば―― 最近、裁判員制…

言語を操る力、文芸を楽しむ力

言語を操る力と文芸を楽しむ力とは全くの別物だと考えています。 言語を操る力というのは―― 例えば、日本語を正確に話したり、書いたり、聞いたり、読んだりする力のことで―― 文芸を楽しむ力というのは―― 例えば、小説を夢中で読んだり、夢中にさせる小説を…

わざわざ人通りの多いところを

僕は日頃、静かなところで仕事をすることが多いので―― 休みの日は、わざわざ人通りの多いところを選んで散歩したりします。 喧噪の中にいると、日頃の疲れが癒されるように感じるのです。 逆に、日頃、賑やかなところで仕事をしている人は―― 休みの日は、で…

ちょっと想像力を働かせれば

ときどき、自分の子供の所作の至らなさをバカにしている親をみかけますが―― 自分の子供をバカにする気持ちというのは、いったい何なんでしょうね。 僕は人の親になったことがないので、よくわかりません。 わからないものですから、(そこまで意地悪くバカに…

ほんの鼻先でも気づかれない

先日、職場から、ちょっと買い物にいったのですよ。 夕方遅くの時間帯で、日は暮れかかっていたと思います。 ちょうどそのとき―― 顔見知りのタクシーの運転手さんが、近くをゆっくりと通っていて、僕の姿をみかけたものですから、フロント・ガラスごしに挨拶…

若さへの憧れ

人は皆、意見や考えが少しずつ違うものですが―― あまり近づきあわないほうがいいと思うのです。 近づけば近づくほど、互いの違いがあらわになって―― ムダな生気を浪費した挙げ句に―― 互いに遠ざかりあうことになるのですから―― ただし―― 若いときは違うので…

どうも喋りが苦手

僕は、どうも喋りが苦手です。 喋っていると―― ついムダな言葉が挟まってしまうのですよ。 スリムなスピーチというものが、なかなかできない―― 自分の話が録音され、それを聴き返すようなことが、ごくたまにあるのですが―― そういうときは、(うわ~) と思…