毎年、感じることですが――
年度の切り代わりの時期は、時の流れが濃密ですね。
3月末から4月初めにかけては、日時の経過が遅く感じられます。
4月の初め頃に、3月の末の会議でお会いした人へ、お電話をする用事があったのです。
――この前はどうも――
と切り出したら、
――あれは今週のことですよ。
と指摘されました。
(あれ?)
と思いましたね。
たしかに、数えてみたら5日くらいしか経っていないのです。
が――
電話をかけたときには、2、3週間は経っているような心地でした。
年度の切り代わりというのは、それだけ多くの出来事が積み重なっている、ということでしょう。
日時の経過が遅く感じられると――
ちょっと得をした気分になりますね。
喩えていうならば――
――ずいぶんお金を使ったと思ったのに、まだこんなに残ってる。
といった気分です。