マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

政治家に最もやってほしくないこと

政治家に最もやって欲しくないことは、 ――奇を衒(てら)うこと です。 常識ハズれの言動を故意に行い、有権者などの注意を引くことですね。 政治とは社会の利害調整に他なりません。 社会の統率でも誘導でも操作でもありません。 政治家の仕事とは、極論を…

「本性」は使いづらい

――本性 といえば―― ふつう、 ――その人が持っている本来の性格や気質 といった中立的な意味で用いられる言葉です。 辞書を調べても、そこに記載されている意味合いは、あくまでも中立的です。 が―― 日常の場面では、中立的に用いられることは稀といってよいで…

長所よりも短所をどうやって伝えるか

一般に―― 道具というものは―― その長所がわかっているだけでは、どうにも使えません。 短所もわかっていないことには―― なかなか使いこなせないのですね。 長所は、多くの場合、誰にでも、すぐに伝わりますから―― 本当に大切なのは、実は短所のほうです。 そ…

虚構を虚構たらしむる

――虚構 が「虚構」と認識されないうちは―― おそらく―― それは虚構ではありません。 ――誤認された現実 です。「虚構」と「誤認された現実」との違いは何か―― それは、 ――作為 が認識されているかどうかです。 虚構を提示している者の作為です。 虚構が現実と…

雑談は無形の意思疎通の上に

最近―― 雑談について考えることが多くなっています。 意味のないことに意味がある―― というのが雑談の最大の妙だそうでして――(たしかに、意味がないからこそ、「雑談」なんだよな~) と―― ここでいう「意味がない」とは―― 話をすることだけに意味があり―― …

物語の禁断症状

良質の物語には依存性があって―― 物語の受け手は―― いつまでも、その物語世界に浸っていたいと思うものです。 ですから―― 物語の理想形は、 ――果てしなくて続く物語 であるといわれたりするのですが―― 一方で、 ――結末のない物語は物語ではない。 ともいわれ…

「完璧」だと感じられるとき

人のやることは―― 完璧を求めれば求めるほど、完璧から遠ざかる傾向にあるようで―― むしろ―― さらっと1回で試みたときにこそ完璧が成し遂げられる―― といった傾向にあるようです。 つまり―― 無意識の完全―― 意識の不完全―― そういう原理が、この自然界には存…

「私っておかしい?」と思ったら、訊かれたら

人は、 ――あれ? 私っておかしい? と思った時に―― 通常、誰かと言葉を交わすことによって―― 自分が特段おかしくはないことを確認するものです。 が―― その確認がとれない場合は―― どうでしょうか。 その「私っておかしい?」の疑念は、いつまでたっても消え…

塩への依存

――人間が高血圧になるのは塩を口にするからだ。動物は塩を口にしない。だから、動物は高血圧にならない。 という考え方があります。 一般に広く受け入れられている考えです。 実際―― 塩を口にする習慣のない少数民族には高血圧の患者が見当たらないのだとい…

天野祐吉さんのお言葉

――私も後期高齢者なんですよ。 とか、 ――人のことは言えないけどなあ。 とか―― いずれもコラムニスト天野祐吉さんのお言葉です。 一昨日に亡くなられたことを報道で知りました。 80歳でいらしたそうです。 そんなお歳になられていたのですね。 * 一つ目の「…

バカバカしいアイディアを皆で出しあって気持ちよく笑いあうこと

毎日の生活の中で溜っていく憂さを晴らすのには―― バカバカしいアイディアを皆で出しあって気持ちよく笑いあうことが思いのほかに有効であるのだそうですが―― そういう「バカバカしいアイディア」というのは、(いったい、どういうもんだろう?) と考えてみ…

肩の力を抜くことで

――肩の力を抜く。 ということが―― 話したり書いたりするときには重要だと感じられます。 ここでいう「肩の力を抜く」とは、 ――意識的な企図はしない。明確な目的や狙いを定めない。 ということです。 ――だいたい、こんな感じのことを話そう、書こう。 と思い…

人が一生のうちに学べる量などは

同じ概念に違う言葉を当てるということに―― 僕らは、もう少し寛容になってもよいのかもしれません。 通常―― 既存の概念に新たな言葉を当てることは―― いたずらな混乱を招きます。 ですから―― 同じ概念に違う言葉を確信犯的に当てるのは、知的に誠実な態度と…

決められない政治

――決められない政治 といえば―― ひところは日本の政治の代名詞でしたが―― 昨今はアメリカの政治にもいわれるようになりましたね。 いわゆる債務不履行の問題です。 オバマ大統領の提案する医療保険制度改革(通称オバマケア)に、野党・共和党の強硬派議員ら…

どんな時でも責任をもって中心的に仕事ができる

どんな時も責任をもって中心的に仕事ができる人と―― 中途半端なお手伝い程度にしか仕事ができない人とがいます。 責任をもって中心的に仕事ができる人を、 ――プロフェッショナル(professional) といいます。 日本語では、単に「プロ」ともいいますね。 僕…

動く前に考えろ、ただし……

――考える前に動け。 という人が時々いますが―― 僕は、どうしても納得できません。 考える前に動き、誰かの迷惑になってしまう可能性が―― まったく考慮されていないように感じられるからです。 事実、「考える前に動け」といっている人の中には―― 周囲に迷惑…

本物の贅沢とは何か

――本物の贅沢とは何か。 ふと、考えることがあります。「本物の贅沢」というくらいですから――「偽物の贅沢」というのも考えています。 それは、たぶん、 ――誰かによって決められた何かをしてもらうこと です。 例えば―― 多額の費用を払って豪華客船・世界一…

心が弱い人

心が弱い人というのは―― 迷っている人だと思うのです。 心が芯から弱いのではなくて―― 単に心に迷いがあるから、心が弱っているように感じられる―― 人の心は、どれも強靭ではないかと思います――そこに迷いさえ混入していなければ―― 心を強くしたいと思ったら…

本を読みたくなるときというのは

本を読みたくなるときというのは―― 何かを考えたくなるとき―― 少なくとも僕の場合は―― そうです。 逆にいうと―― とくに本を読みたいわけではないときというのは、考えたくないとき――(ああ、もう、いいや。どうにでもなれ……!) という気分のとき―― 考えるた…

できれば、争わずに

(人は本当に争いが好きだな~) と思います。 例えば―― 好まれる物語というのは、必ず争いごとが主題になっている―― 争いのない物語はないといってもよいくらい―― ――平和の物語は退屈だ。 などといわれることもあります。 もちろん―― このように、生物種と…

感受の技能

表現の技量というのは―― たしかに存在しますね。 同じ情報を伝えるのに―― 上手な伝え方と、そうでない伝え方とがある―― 表現の技量の高い人は上手に伝えられ―― 低い人は、そうではない―― そうはいっても―― 表現の技量が問われるのは、情報を伝える相手に、情…

嫌なニュースの「嫌さ」への感受性

ここ数日―― 嫌なニュースを見聞きしますね。 何となく後味の悪いニュース―― あるいは―― どうしようもなく酷いニュース―― どこまでも救いようのないニュース――(そういうニュースは10年前とか20年前よりも増えているんじゃないか) と思うときがあります。 実…

時間を有効活用しようと思ったら

時間を有効活用しようと思ったら―― 人と違う行動を採るのがよい―― そういう話をききました。 例えば―― 通勤ラッシュの時間帯を外して、始発の電車で通勤するとか、お昼前の電車で通勤するとか―― そうすると、通勤ラッシュの電車ではできないようなことが、通…

人生訓や処世術に求められていること

心と心とを通わせる――あるいは、他者と共感しあう――ということは―― それができる人にとっては、とても簡単なことに感じられるのですが―― できない人にとっては、とても難しいことに感じられます。 ですから―― 人生訓や処世術を語るときに、 ――人間、心と心と…

白か黒かの決着をつけなければならないときに

白か黒かの決着をつけなければならないときに、 ――そんなの、無理だ。 と拒むのは―― あきらかな責任放棄といわざるをえません。 もちろん―― これは、決着をつける必要がないときに拒むのとは―― 訳が違います。 人の世の中には―― たとえ、白か黒かの決着をつ…

あきらめるには何か理由が必要

あきらめるには何か理由が必要なのです。 例えば―― 本屋で立ち読みをしているときに、ふと天ぷらが食べたくなったとします。 急いで本屋を出て、天ぷら屋さんを探す―― が―― みつからない―― みつかっても、値段が高い――「一見さんお断り」であったりする――先…

狭いようで広い

――狭いようで広い―― の形容が、しっくりくるものに―― 太陽系があります。 天体観測の技術進展によって―― 太陽系のような恒星系が幾つも集まって銀河系を形成し―― その銀河系が幾つも集まって銀河団を形成し―― その銀河団が幾つも集まって超銀河団を形成して…

言い換えていくしかない

一つの言葉の意味を厳密に理解する営みというのは―― 結局は、その言葉を別の言葉で言い換えていく作業に他ならないと思うのです。 ――いや、違う。言葉の意味は言葉を超越している。 という考え方も、わからないではありませんが―― というよりも―― たしかに、…

「杞憂」について

――杞憂 という言葉がありますね。 中国・周の時代―― 杞という国に住んでいた男が、「天地が崩れたら、どうしよう?」 と大いに悩んでいたという寓話から―― 一般に、 ――まず起こりそうにもない災厄が起こるのではないかと心配をすること、取り越し苦労―― とい…

ふだん何気なく使っている言葉に

ふだん何気なく使っている言葉に―― ハタと目が留まり、(なかなか、いい言葉だな~) と思うことがあります。 きょうは、 ――生活 という言葉に目が留まりました。 この言葉、 ――生を活かす と読めますよね。 つまり、 ――自分が生きていることをしっかりと活…