一般に――
道具というものは――
その長所がわかっているだけでは、どうにも使えません。
短所もわかっていないことには――
なかなか使いこなせないのですね。
長所は、多くの場合、誰にでも、すぐに伝わりますから――
本当に大切なのは、実は短所のほうです。
その道具の使いにくい点――弱点――
ですから――
その道具を売ろうとする人にとっては――
お客さんに、どうやって短所を伝えるか――そこにこそ、営業の可否がかかっているといってよいでしょう。
どうやって長所を伝えるか――ではないのです。