マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

桜ではなく、人が動くから

年度末は―― 年末ほどには落ち着きませんが―― それでも―― それなりに感慨の深くなる時期ではあります。 ――1年の終わり の感覚が―― むしろ12月31日よりも強まるように思うのです。 なぜ強まるのかといえば―― 人が動くからですね。 学校でいえば、卒業・入学――…

これほどシリアスなリスクもないと思う

――私的な日記 というのを―― 僕は、(いらないな) と思うのです。 自分のプライベートな心の動きや日常の暮らしぶりなどを、わざわざ文章に書き留める必要はない―― と思います。 なぜならば―― 自分のプライベートな心の動きは、自分にしかわからないことでし…

部分を弄りながら全体を弄る

一度、書き上げた文章に、どんどん筆を加えていくと―― だんだん論旨が不明確になっていきます。 ですから―― 文章に筆を加えていくときは、つねに、その文章の全体をみながら論旨を整えるようにしていかなければなりませんね。 つまり、 ――部分を弄りながら全…

自分で自分の体や心にスイッチを入れない限りは

午前8時と午前10時とでは―― 街ゆく人々の顔つきが違うことに気づきます。 午前8時だと―― 皆さん、一様に生気のない顔をされている―― 例えば、スーツ姿で通勤途中の人たちは、 ――ああ~、また、きょうも1日が始まるのか~。 みたいな気だるい表情―― あるい…

自分のことで精一杯の人よりも

自分のことで精一杯の人よりも―― 自分のことだけでなくて、周囲の人たちのことまで思いやれる余裕のある人のほうが―― 魅力的ですよね。 その魅力の源は―― 結局は、 ――無私の心 にあるのだと思います。 例えば、 ――宝くじを買うなんて、とんでもない。だって…

自分だけが知っている自分のことを

自分だけが知っている自分のことを―― つい人前で話してしまう人がいて―― それは―― その人にとっては、どう考えても損なことだと思うのですが―― それでも―― つい話してしまう―― そんな人を―― 時々みかけます。 …… …… なぜ話してしまうのでしょうね。 どうして…

学問で生涯現役を貫くということは

学問が発展していくということは―― もちろん、新奇の知識が獲得されたり、従来の理解が深化されたりすることではあるのですが―― 同時に―― 無用な知識が廃棄されたり、誤謬の理解が指弾されたりすることでもあるのです。 このことは、とくに年配の人たちに耐…

よくわかっていないことを調べるときというのは

よくわかっていないことを調べるときというのは―― ちょっと億劫ですね。 逆に―― よくわかっていることをさらに調べる――あるいは、確かめるために調べる――ときというのは―― ぜんぜん億劫ではない―― …… …… 逆説的ですね~。 よくわかっていないからこそ、がん…

「良かれ」と思ってつくウソであっても

フィクションは―― 基本的にはウソなので―― エンターテインメント目的でないフィクションというのは、(ちょっと危険だな) と思います。 誰かにとって「良かれ」と思ってつくウソであっても―― そのウソが虚偽である以上は―― その「誰か」の心を傷つけたり、…

歌は言葉の片思い

(音楽に言葉はいらないな) と思います。 純粋に音楽だけを楽しもうと思ったら―― 言葉はいらない―― が―― 言葉に音楽は、(必要だ) と思うのです。 純粋に言葉だけを楽しもうと思っても―― そうはいかない―― だから、歌が生まれたと思うのですよ。 音楽と言…

おそらくは科学の最もわかりにくい部分

――AはBである。 という命題を主張するときに―― 同時に、 ――もしAがBであるとはいえないのなら、CはDであるはずである。 という命題も併せて提示することができれば―― その主張は、 ――科学(自然科学)的である。 という評価を受けます。 いわゆる反証…

物語の欲求に身を任せるとき

事実を単に羅列しただけでも―― 人は、その羅列の中に繋がりを見出し、物語を読み取ります。 人は、物語を読み取らずにはいられないのです。 このことを逆手に取って―― 事実を単に羅列することで、物語を伝えようとする人たちがいるのですが――(まあ、何とも…

「春の魔性」といってもよい

冬から春にかけて、寒さの緩む季節は、なんとなく気分が浮き立ちます。 ちょっとしたことで嬉しくなったりワクワクしたり―― が―― よく考えると―― これは、ちょっと不気味なことでもあります。 ただ春が近づいてきているからという理由だけ、嬉しくなったりワ…

感動劇に観客が感動をするとき

いわゆる感動劇には―― 観客の感動を引き起こすのに十分な舞台が必須です。 十分な舞台の上でないところで―― 感動劇をむりやり上演してみせたところで―― 観客の感動は望めません。 いわゆる感動劇に観客が感動をするとき―― 多くは、その劇の意外性や調和性に…

永遠にやってこない機会さえも奪い去ってしまう

――死者の視点で何かを語ることが許されるのか。 という問題意識が気になっています。 もう少し踏み込んでいうと―― 死者の気持ちや考えを想像し、それを代弁しようと意図することは、生者に許されるのか―― ということです。 死者は、自分の気持ちや考えを(少…

「必然性」という名の土台の上に築かれる楼閣

――何かアイディアを出せ。 といわれて―― それが何のためのアイディアなのか、知らされなければ―― 決して良いアイディアは生まれないのです。 例えば―― ある組織の改革案を練るようにいわれても―― その組織がなぜ改革を迫られているのかが知らされなければ―― …

「PM2.5」という言葉が

――PM2.5(ぴーえむ2てん5) という言葉が、ちょっとハヤっているようですが―― いえ―― もうハヤっていないのかもしれませんが……(苦笑 ひところは、しきりに取り沙汰された言葉です。 2~3か月くらい前でしょうか。 その頃―― 僕は「PM2.5」について、…

今日のような写真があったなら

写真と絵画とで―― 仮に、同じように面白い描写・構図・色彩などが題材となっている場合に―― 両者に優劣をつけることは可能でしょうか。 例えば―― 17世紀オランダの画家ヨハネス・フェルメールの写実的な絵画は―― それと全く同じような描写・構図・色彩の写真…

チームの力量は

チームの力量は―― そのチームの各成員の力量の総和だと、つい考えがちですが―― そうではありません。 全く別の観点から見積もるのがよいでしょう。 それは、 1)チームの誰もが、時にリーダーになりうるか 2)チームの誰もが、無私の心に徹しているか の2…

忘れてほしくないのは

きのうは3月11日でした。 2年前のきのう―― いわゆる東日本大震災が起こりました。 ですから―― マスメディアは、こぞって震災のことを取り上げています――「私たちは忘れない」といって―― が―― 実際に3月11日に被災した人で―― 3月11日のことを「思い出したい」…

人は簡単なことで自分を見失う

人は簡単なことで自分を見失います。「自分を見失う」とは―― 自分が、どこで、誰によって支えられて生きているのかを忘れてしまう―― ということです。 誰かに支えられて生きている自分―― そんな自分を取り巻いている状況―― それらが、わからなくなるとき―― …

「頭が良い」という概念が雲散霧消するとき

いわゆる「頭が良い」というのは、 ――相手の考えや気持ちがわかる。 と、ほぼ同義だと思っています。 決して「外国語が堪能である」とか「計算が速くて正確である」とか「人が知らないことをいっぱい知っている」とかいうことではなくて―― つまり「頭が良い…

もしも自分の人生が豊かであるならば

世の中のことには―― 知っておいたらよいことと―― 知っておかねばならないこととがあって―― 知っておいたらよいことというのは―― 自分の人生をより豊かにするための知識であり―― 知っておかねばならないことというのは―― 自分の人生の豊かさに気づくための知…

どうにも制御できない自分の気持ちを、どうにか制御しようと必死になった結果

人の気持ちは、その人自身によって、どうにでも制御されうる、と―― 多くの人たちが思っているのですが―― 実際には―― そういうことはなくて―― 人は、自分の気持ちを、おそらくは全くといってよいほどに、制御できないのですね。 唯一、何とか制御できそうなの…

面白い歌詞や魅力的な旋律というのは

面白い歌詞や魅力的な旋律というのは―― 時代が過ぎても残りますね。 とくに、その時代を少しでも経験している者にとっては―― その面白みや魅力は、容易に失われるものではありません。 例えば―― 80年前後のアイドル歌謡を今ふりかえって聴くと―― たしかに、…

「勝ったチームが強い」ではなくて

チーム・スポーツの観戦で、 ――強いチームが勝つのではない。勝ったチームが強いのだ。 という言われ方をすることがありますが―― 僕は、少し違うと思うのです。 まあ―― 大筋では、同意できるのですよ。 とくに前半部分の「強いチームが勝つのではない」とい…

実は、自由意思など存在しないのではないか

買い物があるから店に入るのか―― 店に入るから買い物をするのか―― それが―― 時々わからなくなります。 全く買い物をするつもりがなくても―― ぷらっと立ち寄ったコンビニエンス・ストアで、がばっと買い物をしてしまうのですよね。 あの心理は、どうしたこと…

思わぬ形で寝入ってしまって

昨夜は思わぬ形で寝入ってしまって―― 今朝は目が覚めたら、すごく嫌な気分でした。 眠った時間としては、決して、そんなに短くはなかったのですが―― 寝ようと思って寝始めたわけではなかったので―― 朝になって起きたときには、十分に眠った気がしなかったの…

どんなに増えまくっても

昨夜から、きょうの昼すぎにかけて―― 早急にやり終えておかなければならないことを片っ端からやり終えていったら―― さらに、やり終えておかなければならないことが、新たに次々と噴出してきました。 昨夜から、がんばって片付けてきたことが無駄になったみた…

人は書くことで精確に考えられるようになるけれども

――人は書くことで精確に考えられるようになる。 といいますが―― 本当に、そうですね。 僕は日本語では、よく書きますから―― たしかに、日本語で考えるときは、精確であるように感じます――正確かどうかは別にして――(笑 が―― 僕は英語では、最近ほとんど何も…