チーム・スポーツの観戦で、
――強いチームが勝つのではない。勝ったチームが強いのだ。
という言われ方をすることがありますが――
僕は、少し違うと思うのです。
まあ――
大筋では、同意できるのですよ。
とくに前半部分の「強いチームが勝つのではない」というのは、全くその通りと思います。
いまひとつ同意しがたいのは後半部分の「勝ったチームが強いのだ」です。
(いや、そんなことはないだろう)
と思います。
弱いチームが、たまたま強いチームに勝つことは、いくらでもあるのです。
たまたま勝ったからといって、そのチームが強いとは限らない――
正しくは、
――勝ち続けるチームが強いのだ。
でしょう。
そして――
より大切なのは、
――強いチームでも負けることがある。
――弱いチームでも勝つことがある。
ということです。
つまり――
勝敗とは別に、チームの強さ・弱さを評価する――
その尺度を用意しておくことが大切でしょう。
どうして強いチームが負けたのか、どうして弱いチームが勝ったのか――
その分析こそが、チーム・スポーツの醍醐味です。