ロンドン・オリンピックにまつわる細かな醜聞が、しばしば聞かれますね。
開会式の選手行進で身元不明の女性が闖入していたことを皮切りに――
複数の競技で不可解な判定が下されたり、その判定が覆されたり――
きのうは――
なでしこジャパン(サッカー女子日本代表チーム)が、南アフリカ代表チームを相手に引き分け狙いの試合運びをしていましたが――
なぜ、そんなことをする必要があったのかといえば――
その試合に勝つと、次の試合の競技日程が不利になるからでした。
主催者側の不手際(ないしは思惑)は明らかです。
他にも、いくつか醜聞を聞きましたが――
詳細は忘れました。
(なんだかな~)
と思います。
それでも――
世界各国の代表選手が一箇所に集まって、スポーツを競演するのは、喜ばしいことです。
一箇所に集まって、いがみあったり、銃を撃ちあったりするよりは、よほどよい――
その一点においてのみ――
僕はオリンピックを支持します。
オリンピックは娯楽ではありません。
たぶん、厳密には、スポーツでもありません。
究極的には、外交です――政治です。
ただし――
ただの政治ではありません。
決して謀議・政略を持ち込んではならないとする不文律が活きている政治です。
この現実から、目を背けてはいけないと思うのです。
今回の主催者であるロンドンは――つまり、イギリスは――
この政治の場で、もっとも重大な役割を担っています。
手にしうる政治的利益は莫大です。
が、被りうる政治的損害も甚大です。
さて――
どちらに転びますか。