2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧
――虚構がもたらす安心感 というのは―― いったい―― 何なのでしょうね。 …… …… 僕のいう「虚構がもたらす安心感」というのは―― 例えば―― 小説を読んだり映画を観たりして心が安らぐこと―― ではなくて―― …… …… 例えば―― 思春期の少女が居合で日本刀を振りまわす…
30年前に、ある街で―― 20代の女性と出会いました。 とくに昵懇(じっこん)になったわけではなく―― 以来―― それっきりなのですが―― …… …… 最近―― その女性が―― 今でも、その街に―― その時のままで、いるような錯覚を―― よく覚えます。 …… …… 僕は今40代です…
自分のことをみてもらう仕事に就く人は、 ――いかにして“一対一構図”を作り上げるか。 が大切であろう、と―― 思います。 自分のことをみてくれる人と自分との“一対一構図”です。 人が、誰かのことを、 ――みていたい! と思うとき―― その人は、その“誰か”との…
――学問は遊びだ。 などというと―― たぶん怒られるのですが―― でも―― 僕は、 ――少なくとも遊びの要素はある。 と思っています。 たしかに、社会の実利に深く関わる学問なら、それを「遊び」とは、なかなかに呼びにくいのですが―― 例えば、純粋科学のように、…
――学問という営みは、ただ面白ければよいというものではない。 といいます。 もちろん―― 学問では、何らかの知的好奇心を満たすことが必要です。 そうでなければ―― おそらく誰も真剣には取り組めません。 が―― それだけでは不十分でして―― 学問では―― 同時代…
何か新しいプロジェクトを思いついたら―― いちばん大切なことは、 ――そのプロジェクトをどんなふうに練るか。 ではなく、 ――そのプロジェクトをいつ実行に移すか。 でしょう。 もちろん―― プロジェクトの中身を吟味することは必要ですし―― 重要ではあります…
人の弱さは悪く、人の強さは善いものだと―― 一般には信じられていますが―― 善い弱さや悪い強さというものも―― なかには、あるのですよね。 例えば―― 劣等感に苦しんでいるから、謙虚になれる弱さ、とか―― 傲慢な過信があるからこそ、無遠慮になる強さ、とか―…
部外者(outsider)であることの気楽さとは別に―― 部内者(insider)であることの危うさというのがある―― と、僕は思っています。 部外者の気楽さは―― 広く知られています。 が―― 部内者の危うさは―― さて、どうでしょうか。 …… …… 部外者が気楽なのは―― い…
――自分の思い通りには生きられない。 ということを―― 人は―― できるだけ若いうちに―― 体得しておくのがよいでしょう。 できれば、10代のうちがよい―― 20代でも、よい―― …… …… 30代では、遅い―― 40代では、遅すぎる―― …… …… そう思います。 …… …… ――自分の思…
実際には誠意のないことをやっているのに―― 誠意が感じられるような釈明をするくらいだったら―― 誠意のないことをやっていて―― 実際に誠意が感じられないような釈明をするほうが―― (まだマシかな……) と思います。 もちろん―― 誠意のないことをやること自体…
人々の良いところや美しいところをずっとみていて―― そこに―― 人々の嫌らしいところをみつけてしまうよりは―― 人々の悪いところや醜いところをずっとみていて―― そこに―― 人々の好ましいところをみつけてしまうほうが―― 気持ちとしては―― ずいぶん楽ですよね…
理想の異性像を語るなら―― 仰々しく語るものではありません。 “理想”であるがゆえに―― 現実から乖離しがちであるから―― というのが理由の1つ―― それ以外に、もう1つ―― 大きな理由があります。 それは、 ――理想の異性像は年齢とともに劇的に変わっていくか…
男女の恋愛事情は―― 100年くらいでは―― ほとんど変わり映えしないといってよいでしょう。 ヒトの体の形や働きは――つまり、生物種としてのヒトの体の形態や機能は―― たかだか100年くらいでは、大きく変わることがないと思えるからです。 が―― 人の心が経験す…
いわゆるエッセイの名手は―― 自分の日頃の言動をテーマにとりあげて―― しかも―― 自分の良いところや悪いところを―― とことん客観視した上で―― エッセイを書いています。 自分のことを見事に突き放して語れるから―― そのエッセイが珠玉の輝きを放つのですね。…
――恋って何? と―― 5歳くらいの男の子に訊かれて―― たぶん、その子のお母さんである30代くらいの女性が―― 次のように答えていたそうです。 ――“普通の女の子”と思っていたのに、ある日、突然、“特別な女の子”と感じることだよ。 (素晴らしい返答だな) と――…
自分の恋をつらぬくのが愛なら―― 相手の恋をうけいれるのも愛です。 ――自分の恋をつらぬく。 とは―― 自分が恋をした相手と、思いを定めて、ずっと一緒に生きていこうとすること―― ――相手の恋をうけいれる。 とは―― 自分に恋をした相手と、思いを定めて、ずっ…
ある恋歌で、 ――恋人以上に恋しく思う。 というフレーズを―― 10代の頃に―― 耳にしました。 (陳腐なレトリックだ) と思いました。 ――恋人以上に恋しく思うなど、普通はありえない。それくらいに激しく、恋をしているのだ。 そんな意味合いの修辞であると―― …
――恋はみつけるもの、愛はなくすもの という言葉を―― きいたことがあります。 ――恋をみつける とは―― 自分の心に起こった無意識の変化を見逃さないことです。 ――愛をなくす とは―― 自分が日頃から意識していた習慣を忘れてしまうことです。 つまり、 ――恋は…
カリスマの、 ――恐ろしさ ないし、 ――危うさ について―― きのう・おとといの『道草日記』で述べましたが―― カリスマの恐ろしさ・危うさといえば―― やはり―― アメリカのトランプ大統領のことを思わないわけにはいきません。 カリスマについて―― きのう次の等…
カリスマという性質は―― 当人が、 ――照れない ことによって初めて醸成されうる性質であると―― 僕は考えていますが―― もちろん―― この“照れない”は必要条件に過ぎず―― ただ照れないというだけで真のカリスマが醸成されるわけではありません。 端的にいうと―― …
カリスマは―― 一般的には、素晴らしいものだと思いますが―― 同時に―― ある種の恐ろしさもあります。 僕が4日前から『道草日記』で繰り返し、述べているように、 ――「カリスマ」とは照れないこと と考えられますが―― たんに「照れない」ということだけで、あ…
――「カリスマ」とは照れないことである。 ということを―― 3日前から『道草日記』で繰り返し、述べましたが―― それで―― 思い出したことがあります。 ――学者のカリスマ です。 父が学者であったので―― 僕の場合―― 学者は、子どもの頃から、身近な職業でした。…
公の場では口にしづらいこと―― 例えば、 ――セクシャル・ハラスメント(sexual harassment) のような―― 微妙で慎重な言い回しが求められる事柄―― について―― これを―― 公の場で、 ――ある人がセクハラの現場を目撃して……。 とか、 ――この人はセクハラを受けた…
――とにかく照れないことがカリスマの源泉だ。 といったことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 照れることなく、相手の心にジンワリ響く温かな心遣いが可能であること、ないし可能である人が、 ――カリスマ である、と―― …… …… 述べたあとで―― ちょっと…
人々の心を強く惹きつける魅力のことを、 ――カリスマ といいますね。 あるいは―― そうした魅力をもっている人のことを、 ――カリスマ と呼ぶこともあります。 語源は古代ギリシャ語だそうです。 この「カリスマ」―― しばしば抽象的な意味で用いられますが―― …
――夢は記憶に依存している。 と―― きのうの『道草日記』で述べました。 これは―― 人がみる夢です。 では―― 国がみる夢は―― どうでしょうか。 …… …… ここでいう「夢」とは―― 例えば、「American Dream」といった意味での「夢」ではありません。 寝ているとき…
夢の分析は、任意の了解を促すだけであって―― 例えば、自然科学のように、普遍の了解を強いるものではない―― といった主旨のことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 つまり―― 夢の分析のことを、僕は、よくいえば、大らかに――わるくいえば、軽く――考え…
いわゆる夢の分析は―― たいてい、 ――夢は、その夢を報告する本人の潜在的な願望を反映している。 との仮説に依ります。 むしろ―― このような仮説に依らない限り、何か意味のありそうな主張をするのは困難―― というのが、正直なところでしょう。 いわゆる夢の…
もう何年も会っていない友人夫婦を―― なぜか急に訪ねることになりまして―― その夫婦が勤めているはずの建物へ向かいました。 玄関から入り―― エスカレータを昇り切ったところで―― 廊下の向こう側から―― その夫婦が仲良く腕を組んで歩いてくるのを見かけたの…
――鈍感の美徳 という概念を―― ちょうど1週間前の『道草日記』でお示ししました。 この“美徳”が真に美徳であるためには―― 当然ながら―― その“鈍感”が、きのうまでの『道草日記』で繰り返し触れてきた、 ――堯(ぎょう)瞬(しゅん)の治 にみる“鈍感さ”に通じ…