マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

例えばセクハラのような

 公の場では口にしづらいこと――
 例えば、

 ――セクシャル・ハラスメント(sexual harassment

 のような――
 微妙で慎重な言い回しが求められる事柄――
 について――

 これを――
 公の場で、

 ――ある人がセクハラの現場を目撃して……。

 とか、

 ――この人はセクハラを受けたときには……。

 というように――
 三人称で語るのも、なかなかに大変なはずですが――

 なかには、

 ――私がセクハラの現場を目撃して……。

 とか、

 ――私はセクハラを受けたときには……。

 と――
 明確に一人称で語れる人がいて――

 とても驚きました。

 ……

 ……

 しかも――
 それを語る際に、聞き手の心にジンワリ響く心遣いを忘れない――

 どぎつい表現は避け――
 感情的な表現も控え――

 イヤな思いをした人に、やんわりと心を寄せるような――

 ……

 ……

 そういう人に――
 ある種のカリスマがあることは――

(間違いない)
 といってよいでしょう。

 おとといの『道草日記』で述べた、

 ――照れない。

 というのは――
 そうしたことでもあります。