恋愛や結婚のことを公に語るのは難しい――
といっておきながら――
性懲りもなく――
僕は、この『道草日記』で――
恋愛や結婚のことを大いに語ろうとしているわけですが――
僕が恋愛や結婚のことを公に語る理由は――
どちらも人の心の無意識の感情を色濃く反映した営みだからです。
人の無意識の感情は――
しばしば忘れ去られたり軽くみられたりするもので――
なかなか広く議論される機会がありません。
それゆえに――
あえて公に語る価値は高いのではないか、と――
僕は考えています。
ちなみに――
僕は今「恋愛や結婚のこと」というように、これら2つを一括りにしましたが――
強いていえば――
恋愛のほうが、結婚よりも感情を直接的に反映した営みといえましょう。
恋愛は、ほとんど無意識の感情だけで成り立ちますが――
結婚は、無意識の感情に少なからず意識的な思考が介在しなければ成り立ちません。
――気がついたら付き合っていた。
という人はいても、
――気がついたら籍を入れていた。
という人は滅多にいませんよね――
まあ、ごく稀には、いるようですけども……。
……
……
そのようなわけで――
人の心を論じる時に、無意識だけでなく、意識にも焦点を当てようと思うなら――
結婚は、それなりに好都合の題材といえます。