マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

恋愛に強い人は数学に強い人

 恋愛に強い人は数学に強い人ではないか――
 というようなことを――

 今、考えています。

「数学」が、いいすぎならば――
「数学的思考」とでも、いいかえておきましょう。

 ……

 ……

 恋愛というのは――
 大ざっぱにいえば、

 ――誰かの恋愛感情で始まる人間関係

 です。

 一方――
 数学的思考とは、

 ――論理と数量とに基づく思考

 です。

 一般に、恋愛に強くない人は――
 恋愛が原因で深刻なトラブルを起こしたり、深刻なトラブルに巻き込まれたりします。

 その理由は――
 少なくとも2つあって――

 一つは、恋愛感情が論理から独立しているために、しばしば自分や相手の言動の非論理性を自覚できなくなるから――
 もう一つは、自分や相手の恋愛感情を相対化したり定量化したりできず、しばしば自己を客観視できなくなるから――
 です。

 非論理的な言動は、運が良ければ、他者の強い共感を誘います。

 が――
 とくに運が良くなければ、他者の無理解や嫌悪感を呼びこむだけです。

 そうした無理解や嫌悪感は――
 根の深い対人トラブルの遠因となります。

 よって――
 恋愛では、感情以外の意識的な心の働きをいかに論理的に保っていくかが大切となります。

 つまり――
 論理から独立した恋愛感情を、心の働きの論理性によって、いかに制御していくかが――
 恋愛に強くなる鍵の一つなのですね。

 もう一つの鍵は――
 恋愛感情の強さを、いかに相対化したり定量化したりするか――
 です。

 例えば、今の自分の恋愛感情は、過去の自分の恋愛感情と比べて、強いか弱いか――
 を把握する――

 あるいは、自分の恋愛感情は、相手の恋愛感情と比べて、強いか弱いか――
 を把握する――

 そのようにして恋愛感情の強弱を数量的に把握できる人は――
 自分の恋愛感情に溺れることも相手の恋愛感情に飲み込まれることもありません。

 つまり――
 自分や相手の恋愛感情に振り回されることがなく、常に平静を保ち、自己を客観視できるのです。