マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

自分のことは自分で決めるのが良い理由

自分のことは自分が一番わかっている、と―― つい、人は思いたがるものですが―― 実際には―― 自分のことは、自分よりも周囲の人たちのほうが、よくわかっているものです。 では―― 自分のことは自分で決めるのではなく、周囲の人たちに決めてもらうのがよいのか…

損をしたような、得をしたような

けさ未明―― きのうから泊まっていたホテルの部屋で、ふと目を覚ますと―― 目の前のカーテンが、美しくオレンジ色に映えていました。(うわ~、キレイな朝焼けだな~) と思って時計を確認したら―― 午前2時――(……んなわけないだろう) と思って窓を開けたら――…

農村の風景が綺麗なのは

農村の風景が綺麗なのは―― 自然の混沌と人間の秩序とが調和を保っているからでしょう。 絶妙なバランスだと感じます。 あの風景が―― もう少し「人間の秩序」側に傾けば、宮殿の庭園になるでしょうし―― もう少し「自然の混沌」側に傾けば、原生の大地になるで…

医学や医療の分野で知的好奇心は成り立ちうるか

きのうの『道草日記』で、 ――知的好奇心とは、衣食住や生老病死とは関わらない。 ということを述べましたが―― なぜ、僕が、そのような結論に至ったのかいえば―― おそらく、20代の僕が医学や医療を学んでいたからです。 20代の僕は、(医学や医療の分野で知的…

「知的好奇心」の中身

大学生だった頃―― 年配の先生たちに、 ――知的好奇心が大事だよ。 と、よくいわれました。 その後―― 大学院に進むと、年配の先生たちだけでなく、僕より少し年上の人たちにも、 ――知的好奇心が大事だよ。 と、いわれました。 そのときは、(そうか!) と思っ…

大味な勉強

細かい知識を一つひとつ積み重ねていく勉強があるとしたら―― 大まかな理解を独力で分捕(ぶんど)っていく勉強もあると思います。 いうなれば、 ――大味な勉強 です。 日本の学校教育で求められているのは、「細かい知識を一つひとつ……」のほうです。 いうな…

人間の優しさは

人間のやることというのは―― どこか不完全なもので―― 一見、完全なようでも―― 必ず、どこかに至らない点が潜んでいるものです。 そのような、 ――人為の不完全性 を、どれくらい正確に把握し、懐深く受容しているかで―― どれくらい人間に対して寛容で、親切に…

「よりどころ」は「つっかえ棒」

日々の暮らしというものは―― たいていの人にとっては、つらく苦しいもので―― にもかかわらず―― それを前向きに頑張っていくには、何らかのよりどころが必要です。 その「よりどころ」というのは、たぶん人によって、まちまちでして―― ある人にとっては、 ――…

ボールペンが苦手

ボールペンが苦手です。 どうにもキレイに書けないのです。「キレイに書けない」というのは―― 小学生の頃に書いていたような字になってしまう、ということです。 それなりに読める字ではあると思うのですが、(なんだか頼りない字だな~) と、我ながら思い…

ゴミ袋に入れるか入れないかの二者択一になっている時点で

机の上に書類がドンドン溜まっていくような人は―― そもそも、日頃から物を片付けようとする意志に欠けているのだ―― という話をきいたことがあります。 自分の机の上に書類がドンドン溜まっていく様子をみていると、(たしかに、そうかも……) と、うなずきた…

じっくり考えて、あとはキレイさっぱりに

重大な決断を下すには―― 十分に時間をかけて考えるということが必須でしょう。 付け焼刃で考えたのでは―― 必ず後悔を招くことになる―― が―― ひとたび決断を下したあとは―― 一切の時間をかけないのがよいでしょう。 ――あの決断は正しかったのか? などと何度…

あまりにも能弁だと

あまりにも能弁だと―― かえって説得力が弱まり、好感度は下がるものだと、感じ入りました。 あるお店の軒先で、店長と思しき若い男性と、その男性と同年輩でスーツ姿の男性とが、立ち話をしていました。 スーツ姿の男性は、どうやらアルバイトの募集に応じて…

ウソをつく害悪まで教えるのがよい

親が子に、あるいは教師が児童にいう小言として、 ――ウソをついてはいけない。 というものがあります。 が、なぜ「ウソをついてはいけない」なのか―― その理由を、親や教師は深く考える必要があるでしょう。 ――ウソも方便 という言葉があります。 子や児童は…

頭が円滑に働いた結果

そのときはわからなくても―― あとになって、(あ、そういうことか) と、わかることがあります。 人は―― 喧騒に囲まれているときには、どうしても近視眼的で狭隘な視野になってしまうものですが―― 静寂に包まれているときには、様々なことが複合的かつ重層的…

小説に寿命があるとしたら

小説に寿命があるとしたら―― それは、その作品の趣旨や雰囲気とその時代の趨勢や流行との距離感に比例するのではないでしょうか。 今の時代の趨勢をよくとらえた作品ほど、寿命は短くて―― 今の時代の流行から十分に縁遠い作品ほど、寿命は長い――「今の時代の…

長宗我部元親とか浅井長政とか

長宗我部元親とか浅井長政とか―― 歴史上の人物としては、30年前だったら、「知る人ぞ知る」の域をとうてい抜け出せそうになかった名前が―― 近年、大いに注目を集めているようです。 おそらくは、日本の戦国時代を基調としたゲーム・ソフトのヒットによること…

2台も持てば

職場で業務用の携帯電話を持つようになって―― 携帯電話の不携帯が増えました。 ふとした拍子に携帯電話を机の上などにおき―― そのまま廊下などで同僚や来客と話し込んでしまって―― で―― 30分くらいして机に戻ってみると、不在着信が何件も入っている―― なん…

ネガティブな言葉を飲み込むには

ネガティブな言葉は、どんなときであっても、口にしないほうがよいでしょう。 ネガティブな言葉とは―― 例えば、 ――きょうまで自分がやってきたことが、すべて否定されたような気がする。 とか、 ――いったい私の存在って、世の中にとって何なの? まったく不…

むしろ頑固で不審な態度が

自分がよく知っているものは、当然ながら、その良さもよくわかっているので―― つい、それを、 ――無条件に良いもの として、他者に押しつけてしまいがちなのですが―― 自分がよく知らないものは、その良さはわからず、むしろ悪さばかりが気になり―― つい、それ…

そう簡単にはみつからないからこそ

くだけたプライベートな場で、話を盛り上げたければ―― その場に集まっている人たちが、本当に話したがっている話をすることです。 が―― その「本当に話したがっている話」の内容を見極めるのが、けっこう難しい―― 集まっている人たちの数が多ければ、なおさ…

鍵カッコ付きの言葉が魔法の威力を

小説の文の中で―― 登場人物の台詞は、格別な効果をもたらします。 ずっと地の文で自然風景や社会情勢の描写などが続くときに―― ふと、主人公とおぼしき登場人物の語る言葉が鍵カッコ付きで現れると―― 読者は、ほっと安堵をしたような気持ちになれます。 おそ…

定見と偏見と

――定見 と、 ――偏見 とは、紙一重だと思っています。「定見」とは、他者の意見に左右されることなく、独自の探索や思索によって培ってきた意見のことであり――「偏見」とは、他者の意見に耳をかすことなく、自分勝手な思いによって抱き込んできた意見のことで…

実際の体の大きさと外見の印象とが

小さく見えるのに、実際には大きな人や―― 大きく見えるのに、実際には小さな人がいます。 どちらが良いとか悪いとかいうつもりはありません。 ただ―― 実際の体の大きさと外見の印象とが大きく食い違うのは、(どうしたわけか?) と思うのです。 おそらくは…

人として理想的な言動様式を挙げて

人として理想的な言動様式を挙げて―― 例えば、 ――○○のときは、できるだけ□□しようとし、▽▽の状況では、つねに☆☆を心がけ―― というように、具体的に例を挙げた上で、 ――私は、このようでありたい。 と述べることは―― 微妙な問題を惹起しえます。「このようで…

いちばん最後に名人芸を

名人芸は、忘れた頃に思い出されます。 誰かの傑出した技術は―― それを毎日みている人にとっては、とくに「傑出している」とは感じられないものですが―― その技術を毎日はみなくなって、しばらくが経つ頃には、 ――たしかに、あれは名人芸だった。 と感じ入る…

人の心に「雷神様」が宿るとき

きょうの仙台は、朝のうちは気持ちよく晴れわたっていたのに―― 昼すぎになって、空模様が一変しました。 暗くて重そうな雨雲が立ち込めて―― 突然の轟音、稲光―― あの迫力は、本物でした。(雷神様って、本当にいるのかも……) って思いましたから―― 10年ほど…

たしかに、それは有効そうだ

昨夜は久しぶりに、たくさん寝ました。 たくさん寝ると頭がスッキリするので―― 色々なことを多角的に考える余裕が生まれます。「多角的に」というのは、 ――様々な立場や境遇にある人たちの視点を想像しながら―― といったくらいの意味です。 多角的に考えるこ…

当事者である難しさ

当事者である難しさというのがあります。 事件や現象の渦中にいるがゆえに―― いま何が起こっているのか、どのように対処すべきなのかが、よくわからない―― そういうことがあります。 当事者でなければ―― 案外、簡単にわかることであったりするのですね。 人…

晴耕雨読の暮らしぶりというのは

きょうは全国的に朝から豪雨が降り続いているようですね。 水害の危険性が高まりそうです。 こういうときは―― 農家の方々は、気が気でないのだといいます。 豪雨が田畑を荒らすかもしれないからです。 日頃から、しっかりと手入れをしていれば、それほど心配…

「つねにダラダラと」にもメリットがある

――仕事は溜めないに限る。 と思っています。 というのは―― 溜めれば溜めるほどに、あとから片付け難くなるからです。 とはいえ―― 仕事を溜めないようにと、その都度、片付けていけば、ちょっと効率が悪い―― どうしても、つねにダラダラと片付けていくことに…