マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

感性を非難しても意味はない

牛革製の黒振り袖の下は太腿があらわになっていて―― その太腿にピンク色のガーターベルトが張りついており―― ガーターベルトの上のほうでは、やはりピンク色のボディ・スーツが下着のようにチラついている―― そのような衣装で、今年のミス・ユニバース日本代…

成人年齢の議論は

成人年齢を18歳に引き下げるかどうかで、ちょっとした議論になっていますね。 きっかけは、昨日、法務大臣の諮問機関である法制審議会の「民法成年年齢部会」というところが、 ――成人年齢は18歳が適当である。 という内容の最終報告を行うと報じられたからで…

文芸に厳密性や緻密性はいらない

お気に入りの CD を毎日のようにきくことはあっても―― お気に入りの DVD を毎日のようにみることは、ほとんどないと思います。 好きな歌なら何度でもきけますが―― 好きな映画では、そうはいきませんよね。 歌は聴覚情報であり、映画は視覚情報と聴覚情報との…

人が育つのを邪魔しない

例えば―― 若い人が何か目標を設定するときに、 ――いまにも実現しそうで、実はなかなか実現しないもの が良いようですね。 たいそうな立派な目標であっても、それがとても達成できなさそうな目標ではダメですし―― いかにも達成できそうな目標であっても、それ…

選挙を大事に思う意義

昨日は仙台市長選挙の投票日でした。 無事に新市長が決まったのは、各種報道機関が伝える通りです。 ところで―― 今回の選挙は、かなり盛り上がりに欠けたのですよ。 最初は、(自分の気のせいかも……) と思っていたのですが―― 選挙期間が終盤になるにつれ、…

写真に撮られる技術

ふだんから写真に撮られることが少ない人の写真というのは―― 写真をみる人に与える印象というのが、実に様々です。 なかには全く別人のようにみえるものもあります。 僕にも経験がありますよ。 学生時代に、遊び半分で後輩の写真を撮ったら、全く別人のよう…

命題を証明しようと思ったら

何かの命題を証明しようと思ったときに―― その命題のいわんとすることに納得をしてしまっている場合には―― とてつもない困難を伴います。 というのは―― 最後まで証明しようとする動機を維持するのが難しいからです。 つい、(まあ、いいか) で済ませちゃう…

誰かと最初に会うときに

誰かと最初に会うときに―― 第一印象が良いのに越したことはありません。 が―― 良すぎるのも問題です。 その後で転がり落ちていくだけかもしれませんので――(笑 もちろん―― 悪すぎてもよくありませんね。 2度と会ってくれないでしょうから――(笑 第一印象は、…

本物の政治不信とは

――政治不信 などと、よくいわれますが―― いったい、どれだけ多くの人が、確固たる根拠をもって、政治に不信感を抱いているのでしょうか。 多くは、TVのニュース番組やバラエティ番組でのコメントに基づいているだけのように思えてなりません。 政治家の言動…

自然現象の突発性

きょうは日本国内で皆既日食が観察できる日でしたね。 TVのニュースなどでも、この話題が大きく取りあげられていました。 現代科学は、日食が太陽と月と地球との位置関係で起こることを明らかにしました。 が―― そうした知見が確立される遥か以前には、 ――あ…

麻生総理の持ち味

本日―― ようやく衆院が解散されました。(やれやれ――) という感じです。 それにしても、長いですね。 何が「長い」のかって―― 投票までの期間ですよ。 40日ですか。 ひと月以上ですね。 それだけあれば―― 色々なことが起こりえますよ。 誰か有力な立候補者…

一介の有権者として

最近の『道草日記』は、政治を話題にすることが多くなっています。 もちろん、衆院の解散が迫っているからですが―― 僕が政治を話題にするときに気をつけていることは、 ――なるべく一介の有権者の立場で物を考える。 ということです。「一介の有権者」という…

主因は物腰や表情

元内閣総理大臣の森喜朗さんは―― 実に不思議な人ですね。 今朝、たまたまTVをつけていたら、この方が画面の中で喋っておられたのですが―― 喋っている内容以外にも伝わってくるものをお持ちなのですよ。 それを「オーラ」という言葉で表すのは適当ではないと…

舌戦で刺し違える覚悟があるのなら

最近、 ――麻生おろし なる言葉が喧(かまびす)しいですね。 ――麻生太郎衆議院議員から自民党総裁および内閣総理大臣の地位を奪う。 という意味ですが―― この「麻生おろし」という言葉を、自民党の関係者に向けてだけでなく、当の麻生総理に向けて使う記者が…

ときには芸能リポーターのような

宮崎県の東国原知事が、次の衆院選への立候補を断念しましたね。 断念は正しい判断であったと思います。 当初、立候補をする条件として、自民党の総裁ポストを暗に挙げられたときに―― 僕は、(これは痛快だ) と感じました。 が、そうした印象は、次第に薄め…

ベンチのつかみあい

麻生総理の衆院解散表明を機に、自民党の内部抗争が激化しています。 これを、 ――ベンチのつかみあい と評されたのは、朝日新聞編集委員の星浩さんです。 なかなかに的確な比喩ですね。 曰く、 ――国会や選挙戦での論戦がグラウンドでの野球の試合なら、いわ…

オバマ大統領のカリスマの源

ネット・ニュースが伝えるところによると―― アメリカのセントルイスで、日本時間の今朝、メジャーリーグのオールスターゲームが催され―― 始球式を執り行ったアメリカのオバマ大統領が、両チームのロッカーを訪れ、スター選手らと会話を交わしたそうです。 そ…

ついに麻生総理が

ついに麻生総理が衆院の解散を表明しましたね。 解散ではなく総辞職を選ぶ可能性が報じられていただけに―― それなりにインパクトのあるニュースでした。 自民党内では、世論調査などによる麻生総理の不人気ぶりを理由に、総裁選の前倒しを求める声も上がって…

大惨敗?

昨日の都議選の結果が盛んに報じられています。 国政との関連について、です。 都議選では民主党が躍進し、都議会の第一党となりました。 自民党および公明党の与党は議席の過半数を維持できず、都議会での主導権を失いました。 つまり、与党が負けた選挙で…

自我なき自己

――子をもつことは、正真正銘の自己とは別に、自分自身以外の「自己」をもつことだ。 という考え方があります。 つまり―― 我が子とは自己が外部に派出して分裂したような存在である、と―― 例えば―― 親は、我が子の痛みや喜びを我が事のように感じられるように…

非常に不思議な父娘の光景

先日、電車に乗っていたら―― ちょっとカンタンには見過ごせないような可愛らしい女の子がいたのですよ。 たぶん10歳くらいです。 可愛らしいというのは、容貌もそうだったのですが、どちらかというとファッションが可愛らしかったのです。 今の自分の年代の…

ブレる

―― A は B である。 といわれ、 ――あ、そうなの。 と思う人と、 ――違うんじゃない? と思う人がいますね。 どちらが良いとか悪いとかいう話をするつもりはありません。「A は B である」といわれ、すぐに納得をしてしまえるのは一つの能力です。 それには、…

山葵

昨日の夕食は、冷やしトロロ蕎(そば)にしたのです。 汁と一緒に山葵(わさび)を舌で転がしたら―― 涙が流れてきました。 山葵で涙を流したのは久々だったので、なんだか妙に嬉しくなりまして―― 結局、盛られた山葵を全てたいらげました。 そうです。 僕は…

美男はいるか?

――美男 という概念を疑っています。(男が美しいだなんて、ありえんだろう) と―― きっかけは、ある映画監督が、ご著書のなかで、 ――私は美しい男というものをみたことがない。 と述べておられたことです。(そうだよ!) と思わず手を打って同意しました。 …

言葉は曖昧でヤヤコシい

言葉は曖昧です。 それゆえにヤヤコシい―― 例えば「家族」という言葉はヤヤコシいのですよ。 誰かと結婚をし、 ――家族になった。 という場合と―― ある日、子供が生まれ、 ――家族がふえた。 という場合とでは―― かなり意味が違います。「家族になった」という…

外食をするときに

外食をするときに、お店を決めるファクターになっているのが、食事をとる場所のスペースです。 どんなお料理をどんな風に出してくれるかは大切ですが―― どれだけゆったりとしたスペースで、どれだけゆっくりとしたペースで食事ができるかということも、僕に…

「求心力の低下」とは?

今日の静岡県知事選挙で、与党側の推していた候補が敗れたそうです。 勝ったのは野党側が推していた候補―― メディアは一斉に、こう報じました。 ――今後、麻生首相の求心力が、ますます低下すると思われる。 と―― この「求心力の低下」というのは、何なのでし…

公僕は「私僕」ではない

公務員の人に向かって、 ――あなた、公僕でしょ? 私のいうことをききなさいよ! と横柄に要求する人がいます。 この態度や発想は妥当なものなのでしょうか。 もちろん―― 横柄に要求されて気分の良い人などはいませんから、「横柄に要求する」というところは…

記憶は想像力の始点

この時期は、毎年、ウインブルドン選手権が開かれますね。 僕はテニスには、そんなに興味を持っていないのですが―― それでも、深夜に何気なくTVをつけてしまうことはあります。 いったん見始めてしまうと、その試合の結着がつくまではTVを消せないものです。…

不機嫌をやりすごす

できることなら、いつでも上機嫌で暮らしていたいものですよね。 が―― 生きていれば、色々あるわけです。 ときには面白くないこともある―― 人世では、いつも機嫌よく生活するということは、ありえないことです。 よって―― どのようにして不機嫌をやりすごす…