マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

舌戦で刺し違える覚悟があるのなら

 最近、

 ――麻生おろし

 なる言葉が喧(かまびす)しいですね。

 ――麻生太郎衆議院議員から自民党総裁および内閣総理大臣の地位を奪う。

 という意味ですが――
 この「麻生おろし」という言葉を、自民党の関係者に向けてだけでなく、当の麻生総理に向けて使う記者がいるのですよね。

 ――党内には「麻生おろし」の声が広まっているとの見方も出ていますが、総理はご存じですか。

 みたいに――(苦笑

「……声が広まっているとの見方も出ていますが――」というのは穏健な表現ですから、まあ、よいのですが――
 その直前に「麻生おろし」という言葉があったのでは、台無しです。

 ――党内では、総理から総理・総裁の地位を奪うべきだとの声もあるようですが、総理はご存じですか。

 などといっているようなものです。

 もちろん、記者たちに、この国の総理大臣と舌戦で刺し違える覚悟があるのならいいのですが――
 ちょっと、そんなふうには思えないのですよ――口調が、かなり事務的なので――