昨夜、麻生新内閣が正式に発足したようですが――
多くの識者が指摘する通り、今の内閣は仮の姿であって――
きたる衆議院総選挙の結果を経て成立する内閣こそが、真の意味での新内閣です。
もちろん――
その「真の意味での新内閣」の首班が、また麻生さんになる可能性はあります。
が――
その可能性は、そう高くはないでしょう。
この2年足らずの内に2度までも政権を放り投げたのです。
そんな政権与党が、再び広く国民に信用されるとは、ちょっと思えません。
いずれにしましても――
一有権者の立場で、いわせてもらえるならば――
麻生新内閣は、どうにもチグハグな内閣なのですね。
麻生さんは、祖父の吉田茂氏と同じ、
――乱世の政治家
だと、僕はみているのです。
が、今は乱世ではありませんからね。
少なくとも日本国にとっては乱世ではありません、自民党にとっては乱世に違いないでしょうが――
僕の抱くチグハグ感は、そこに起因しています。
とにかく――
今が乱世ではない――
かといって――
治世でもない――
だから、難しいのです。
もし、今が完全なる治世であれば――
麻生さんのようなご性分の人が総理大臣に就くことは考えられません。
就いてしまったということは――
やはり、今は治世ではないのです。
治世でなければ乱世でもない――
誰が総理大臣になっても難しい時期だといえましょう。