できることなら、いつでも上機嫌で暮らしていたいものですよね。
が――
生きていれば、色々あるわけです。
ときには面白くないこともある――
人世では、いつも機嫌よく生活するということは、ありえないことです。
よって――
どのようにして不機嫌をやりすごすのかが、とても大切なのですね。
気持ちをスパっと切り替えられる人は、それでいいでしょう。
不機嫌を上機嫌にスパっと切り替えればいい――
が、そんなに器用でない人は、どうすればいいのか――
つまり――
不機嫌を抱え込んだままで少しでも心穏やかにすごすためには、どうすればいいのか――
たぶん――
不機嫌であることを厭わないことでしょうね。
不機嫌になっている自分を素直に認め、それを否定しない――
――ああ、オレは不機嫌だ!
とか、
――そうよ、私は不機嫌よ!
などと開き直る――
不機嫌になって、ただでさえ面白くないのに――
さらに自分で自分を偽っていたのでは、もっと面白くありません。
不機嫌なら、不機嫌でもいいではありませんか。
不機嫌を隠したり、不機嫌から逃げたりしても、ただ精力を浪費するだけです。
ただし――
その不機嫌を周囲に巻き散らすと、あとが大変ですよ。
自分の不機嫌が周囲に伝播してしまい、周囲も不機嫌になるでしょう。
それによって、さらに自分も不機嫌になります。
自分の不機嫌は素直に認めて受け入れるけれども――
それを周囲には巻き散らさない――
それが――
不機嫌を抱え込んだままで少しでも心穏やかにすごすコツでしょう。