マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

記憶は想像力の始点

 この時期は、毎年、ウインブルドン選手権が開かれますね。

 僕はテニスには、そんなに興味を持っていないのですが――
 それでも、深夜に何気なくTVをつけてしまうことはあります。

 いったん見始めてしまうと、その試合の結着がつくまではTVを消せないものです。
 どうしても気になってしまう――(笑

 勝負事というのは、何でもそうですよね。

 ところで――
 TVでテニスの試合をみていると――
 子供の頃にやったTVゲームのテニスを思い出すのですよ。

 あれが、またやりたくなる――(笑

 ところが――
 どういうわけか、こういう感覚はテニスだけなのです。

 TVゲームの野球やサッカーもやったことはありますが――むしろ、テニスのゲームなどよりも、よっぽど一生懸命にやっていましたが――
 どういうわけか、野球やサッカーの試合をTVでみていても、TVゲームの野球やサッカーをやりたくなることはないのです。

 野球やサッカーはチーム競技で、テニスは個人競技であるからというのは、1つの説明でしょう。
 TVゲームでは、画面に映る個人のほうが画面に映るチームよりも操りやすいのです。
 操りやすければ、その分、感情移入も進みます。

 ただ、それだけでもないようです。

 僕は、野球やサッカーは、実際の競技の経験があります。
 経験があって、それを覚えている――

 ところが――
 テニスについては全く覚えていないのですよ。

 実際の競技の経験はないわけではないのですが――
 どういうわけか、それを全く思い出せない――

 だから、TVでテニスの試合をみていても――
 テニス・コートに立つ人の気持ちが皆目わからないのです。

 わかるのは、TVゲームのテニスに興じているときの気持ちです(笑

 記憶は想像力の始点なのでしょうね。