マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

写真に撮られる技術

 ふだんから写真に撮られることが少ない人の写真というのは――
 写真をみる人に与える印象というのが、実に様々です。

 なかには全く別人のようにみえるものもあります。

 僕にも経験がありますよ。
 学生時代に、遊び半分で後輩の写真を撮ったら、全く別人のようにみえたのです。
 撮った僕自身が、一瞬、誰の写真なのかわからなかったくらい――

 当然、撮影者の腕の問題もあるでしょう。
 僕が写真を撮ることは滅多にありません。
 そのときは、本当に遊び半分で撮っただけなのです――むかし流行した使い捨てカメラで――

 が、撮影される側にも要因はあるように思えます。

 というのは――
 プロのモデルさんや女優さんの場合は、不思議なことに、どの写真も同じようにみえるからです。

 写真によって印象がガラリと変わる、ということがない――

 日頃から写真に撮られることに慣れている人というのは、いつも同じように写真に撮られる技術というのをもっているのではないでしょうか。
 この角度で撮られたら、このように写る――ということが、すっかり頭に入っている、と――

 そうでなければ、どの写真も同じようにはみえないでしょう。

 もちろん、取り巻きのスタッフが別人のようにみえる写真を取り除いているだけなのかもしれませんがね(苦笑