牛革製の黒振り袖の下は太腿があらわになっていて――
その太腿にピンク色のガーターベルトが張りついており――
ガーターベルトの上のほうでは、やはりピンク色のボディ・スーツが下着のようにチラついている――
そのような衣装で、今年のミス・ユニバース日本代表が選考に望もうとしたところ――
様々な人たちから「待った」がかっかたそうです。
――下品すぎる。
とか、
――売春婦のようだ。
といった指摘が集中したのだとか――
(そんなに評判が悪いんだ)
と不思議に思って――
公開されていた衣装の画像をネットでみてみると、
(たしかに……)
と納得してしまいました(笑
まさに「下品」で「売春婦のよう」であります。
が――
もし、これがデザイナーの狙い通りであるならば――
そのような指摘は、まったく意味がないのですよね。
納豆屋さんを、
――腐った豆など食えるか!
と叱りつけるようなものです。
あのような衣装を日本代表の女性に着せようと決断したデザイナーがいて――
そういう感性のデザイナーを抜擢した人たちがいるわけです。
「下品」とか「売春婦のよう」といった非難は、そのような人事を決断した人たちに向けられるべきでしょう。
専門家の分析によると――
今年の衣装は、いわゆる芸者のコンセプトを狙ったものと解釈できるそうです。
芸者といっても、本物の芸妓のことではなく――
西欧男性にとっての芸者ですよ。
だから、「ゲイシャ」と表記するほうがフェアでしょうか。
ちなみに、僕個人の感想をいえば――
牛革の黒振り袖にピンク色のガーターベルトというのは、ちょっと観念的すぎて人工的でありすぎる造形美のように感じられます。
――美しいか醜いか?
と問われれば、
「醜い」
と答えるでしょう。
が――
西欧男性がゲイシャに求める理想像の1つが、あの衣装に結実していると思えば――
容認できないこともありません。
あれは日本的なデザインなのではなく――
あくまでも西欧的なデザインである――
と理解するのが妥当だと感じます。
*
とはいえ――
やはり、どうかと思うな~(笑
簡単にいうと――
カッコわるいんだよね(苦笑