マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

一介の有権者として

 最近の『道草日記』は、政治を話題にすることが多くなっています。
 もちろん、衆院の解散が迫っているからですが――

 僕が政治を話題にするときに気をつけていることは、

 ――なるべく一介の有権者の立場で物を考える。

 ということです。
「一介の有権者」ということは、「政治家」でも「政治評論家」でもなく、ということです。

 政治家や政治評論家は職業としての政治に関わっていますが――
 有権者は生活としての政治に関わっています。

 どちらも抜き差しならない関わり方ではありますが――
 立場は大きく異なります。

 職業としての関わりは、いつでも断つことができますが――
 生活としての関わりは、生きている限り、いつまでも続きます。

 投げ出すことはありえません。

 政治を投げ出すということは、日々の暮らしを投げ出すということです。

 僕は、安倍内閣のときに『道草日記』で、

 ――下野せよ、自由民主党

 と主張しました(2006年12月16日付)

 あまりにもストレートな主張であったので、それをお読みいただいたと思われる人々から、かなり批判的な反応を頂戴しましたが――
 それでも、あのように主張したのは――
 安倍内閣によって自分たちの暮らしが脅かされつつあると感じたからです。

 政治行動としてそういったのではなく、政治評論としてそういったのではなく――
 これからもこの国で死ぬまで生きていこうと思っている人間の一人として、いいました。

 もし、僕が政治家や政治評論家であったなら、あのタイミングで、あんなことは、絶対に主張しませんよ。

 メリットが何もないからです。

 今だって、ありませんよ。
 僕がいわなくたって、多くの人たちがいってくれていますから――(笑