ビジネスは不安との闘いです。
あるいは――
不安に代表される負の感情との闘い――
感情とは――
人の心の無意識の変化です。
この無意識の変化を巧く意識に取り込める人が――
ビジネスでは一定の業績を出し続けることができると考えられます。
感情には――
当人によって意識されうる感情と、そうでない感情とがあります。
当人によって意識されうる感情を「感覚」――そうでない感情を「情動」と呼びましょう。
感情の本態は情動です。
その本態が当人の自我によって意識されるときに、感覚は成り立ちます。
つまり、情動の一側面が感覚です。
情動は直感的です。
脳を含む体の働きを直接的かつ瞬間的に反映していると考えられます。
おそらく、体中の末梢神経から脳に送られる信号を基に脳の神経回路網で演算が行われ――
その演算の直接的かつ瞬間的な結果が情動です。
その結果は、おそらく、きわめて正確です。
生物種としてのヒトが、長年の進化の過程で獲得してきた本能的能力だと考えられます。
よって――
情動を強く意識し、その内容を自身の言動に的確に反映させられる人は、いかなる状況でも、たぶん判断を誤りません。
感情の無意識の変化を巧く意識に取り込むとは――
情動の感覚を自身の言動に反映させるということです。
感情を軽視する人は――
状況の判断を誤ります。
ビジネスで一定の業績を出し続けることができないのは当然といえます。