きのうの『道草日記』で――
ビジネスの土台には「問題解決」が含まれると述べましたが――
この「問題解決」の難しさを実感するのは、なかなか容易ではありません。
少なくとも、実際にビジネスの現場に出て「問題解決」を迫られない限りは、無理といえましょう。
が――
唯一、例外があるとしたら、パズルでしょうか。
もちろん、単に「パズル」といっても、子供が簡単に解いてしまうようなパズルではなくて――
大人が何日もかかって悩んで何とか解けるようなパズルです。
その中には、例えば、受験数学の問題のようなものも含みます。
ただし――
ビジネスで迫られる問題解決とパズルで迫られる問題解決とには、決定的な違いがあります。
それは、人によって作られた問題かどうかの違いです。
パズルは人によって作られたものです。
その問題を作った人の意図に敏感になることで、わりと容易に解けることがあります。
が――
ビジネスの現場で遭遇するような問題は、どれも人によって作られたものではありません。
ですから、容易に解けるということは、まずありえません。