マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「恋って何?」と訊かれて

 ――恋って何?

 と――
 5歳くらいの男の子に訊かれて――

 たぶん、その子のお母さんである30代くらいの女性が――
 次のように答えていたそうです。

 ――“普通の女の子”と思っていたのに、ある日、突然、“特別な女の子”と感じることだよ。

(素晴らしい返答だな)
 と――
 その人は思ったそうです。

 ……

 ……

 たしかに、そうですね。

 恋の本質を――
 とりわけ、少年が少女に抱く恋心の本質を――
 端的に指摘しています。

 ……

 ……

 そのあとの男の子とお母さんとの会話も――
 なかなかに面白かったそうです。

 ――同じ女の子なのに、変わるの?

 ――そう。変わるんだよ。

 ――なんで変わるの?

 ――なんでなんだろうね。お母さんにも、わからない。

 ――お母さんも変わるの?

 ――どうだろう? 変わってたのかな?(笑

(お父さんに訊いてみたら……?)
 と――
 思わず口を挟みそうになったといいます。

 ……

 ……

 この話――

 もう、ずいぶん前に聞いたのですが――

 今も鮮明に覚えています。