カリスマの、
――恐ろしさ
ないし、
――危うさ
について――
きのう・おとといの『道草日記』で述べましたが――
カリスマの恐ろしさ・危うさといえば――
やはり――
カリスマについて――
きのう次の等式を仮定しました。
カリスマ = 格好いい + 頼りない + 照れない
実際には、足し算ではなく、
カリスマ = 格好いい × 頼りない × 照れない
という掛け算の等式のほうが――
より現実に近いと考えます。
トランプ大統領は――
“照れない”の項については、間違いなく、最大値でしょう。
ときに、
――厚顔無恥
との誹りを受けるくらいですから、異論はないと思います。
“頼りない”の項についても、異論は少ないでしょう。
政治家としての実績が、大統領就任前には皆無であったことが、大いに影響していると思います。
これら2点は、トランプ大統領への好き嫌いを越えて、幅広く共有されているでしょう。
問題は、“格好いい”の項です。
あの方の人となりや政治手法を、
――格好いい
と感じられるかどうか――
……
……
先日――
トランプ大統領が自ら出迎えた様子は、広く報道されましたが――
その出迎えを受けた3人のアメリカ人は、いずれも移民のようでした。
トランプ大統領の移民への施策は周知の通りです。
――何とも皮肉の利いた政治ショーとなった。
との指摘が相次いだようですが――
このことを、
――格好いい
とみるか、
――格好わるい
とみるか――
その判断は、思ったほどには易しくないでしょう。
……
……
ちなみに――
知人のアメリカ人女性は――
このニュースを僕が伝えるまで知らなかったのですが――
僕が伝えるなり――
大笑いしていました。
彼女は、トランプ大統領のことが大嫌いです。
とはいえ――
少なからずいるわけで――
……
……
そんな人たちが、あの政治ショーをどうみたのかは――
いま一つ判然としません。
――ふだんは自分のメンツに精一杯こだわるのに、この重大な局面では、こだわらなかった。格好いい。
とみた人が――
いなかったとも限りません。