マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

桜ではなく、人が動くから

 年度末は――
 年末ほどには落ち着きませんが――

 それでも――
 それなりに感慨の深くなる時期ではあります。

 ――1年の終わり

 の感覚が――
 むしろ12月31日よりも強まるように思うのです。

 なぜ強まるのかといえば――
 人が動くからですね。

 学校でいえば、卒業・入学――
 会社でいえば、入社・定年――

 それらに限らず、多くの人事異動が、年度末・年度初めに発令されます。

 人と別れたり出会ったりすることで――
 人は、1年分の月日が着実に前へと(未来へと)進むのを感じられます。

 ――我が国では、桜の咲く3月末から4月の初めこそが年度の区切りにふさわしい。

 という考え方が根強く残っていますけれど――
 桜は、優れた演出効果はもたらしますが――
 それは、たぶん本質的な要素ではありません。