自分のことで精一杯の人よりも――
自分のことだけでなくて、周囲の人たちのことまで思いやれる余裕のある人のほうが――
魅力的ですよね。
その魅力の源は――
結局は、
――無私の心
にあるのだと思います。
例えば、
――宝くじを買うなんて、とんでもない。だって、もし私が当選するとしたら、誰か別の人が当選できないということだろう?
と嘯(うそぶ)く人がいたとしたら――
その嘯きは、かなり極端ではありますが――
でも――
そういう人は、何となく魅力的ではありませんか。
その発言に、利己心が微塵も感じられないからです。
もし「宝くじを買うなんて、とんでもない。どうせ私が当選できるわけはないのだから……」との発言であれば――
利己心が見え隠れしています。
利己心は、無私の心とは対極を成すといってよいでしょう。