――何かアイディアを出せ。
といわれて――
それが何のためのアイディアなのか、知らされなければ――
決して良いアイディアは生まれないのです。
例えば――
ある組織の改革案を練るようにいわれても――
その組織がなぜ改革を迫られているのかが知らされなければ――
優れた改革案がまとまるわけはありません。
何のための改革なのか――
そもそも、なぜ改革が必要なのか――
その組織の一体どこに問題があるのか――
そうした状態・状況分析が弾き出す必然性を踏まえて初めて――
ある組織についての優れた改革案は練り上げられるのです。
パっと天から降ってくるような改革案というは――
たとえ、それが、どんなに優れているようにみえたとしても――
砂上の楼閣に過ぎません。
およそ「良いアイディア」というものは――
必ずや「必然性」という名の土台の上に築かれる楼閣なのです。