――肩の力を抜く。
ということが――
話したり書いたりするときには重要だと感じられます。
ここでいう「肩の力を抜く」とは、
――意識的な企図はしない。明確な目的や狙いを定めない。
ということです。
――だいたい、こんな感じのことを話そう、書こう。
と思いながら話し始める、書き始める――
そして――
実際に話し始め、書き始めたあとで――
当初の企図や目的や狙いがボヤけたりズレたりしても、ぜんぜん気にしない――
むしろ、ボヤけたりズレたりしていくことを楽しむ、喜ばしく思う――
それが「肩の力を抜く」ということです。
肩の力を抜くことで――
話す内容、書く内容に遊びが生まれる――
「遊び」というのは、もう少し厳めしく表せば「自由度」ですね。
自由度の高いものは、概して――
何がどうなっていくのか、よくわからないので――
そのぶん、人の興味を惹きつけやすいのです。
このことは――
たぶん話すことや書くことだけに、とどまらないでしょう。