白か黒かの決着をつけなければならないときに、
――そんなの、無理だ。
と拒むのは――
あきらかな責任放棄といわざるをえません。
もちろん――
これは、決着をつける必要がないときに拒むのとは――
訳が違います。
人の世の中には――
たとえ、白か黒かの決着をつけるのが妥当でないようなことであっても――
あえて、白か黒かの決着をつけなければならないときというのが――
たしかに、あるのです。
そういうときに、
――白か黒か、決着をつけるべきではない。
とか、
――白か黒か、決着をつけることなどできない。
とかいって――
決着をつけることに反対をする人たちがいます。
そういうときは――
決着をつけることの妥当性や可能性ではなくて、必然性で判断をするのがよいでしょう。
もちろん――
ただの「必然性」ではありません――「現前の必然性」です。
こうしている今も――
白か黒かの決着をつける必要があるのか、ないのか――
そういうことです。
もし、
――それは「今」ではない。
ということが、きちんと論証できるのなら――
責任放棄ではないと思います。