時間を有効活用しようと思ったら――
人と違う行動を採るのがよい――
そういう話をききました。
例えば――
通勤ラッシュの時間帯を外して、始発の電車で通勤するとか、お昼前の電車で通勤するとか――
そうすると、通勤ラッシュの電車ではできないようなことが、通勤中にできるようになるわけですね。
そうやって、無為な通勤時間が有為になる――
つまり、時間を有効活用できるようになる――
とはいえ――
たいていの社会人にとって、通勤時間をズラすことはできませんから――
こうした時間の有効活用法は、しょせんは絵に描いた餅なのですが――
ある意味、真実の一面を突いていることは事実でしょう。
時間の有効活用には、自分自身に裁量が必要だということです。
――時間はカネでは買えない。
などと、よくいいます。
たしかに、おカネで時間は買えないことが多いのですが――
裁量ならば、おカネと引き換えに何とか手にすることができないことはありません。
――このおカネ、いらないから、裁量を下さい。
というように――
もう少し端的な具体例をいうと、
――あすからお給料はいらないので、解雇して下さい。
というように――
おカネで裁量を買って、その裁量で有効活用の時間を捻りだす――
ということならば、不可能ではありません。