マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ちょっと想像力を働かせれば

 ときどき、自分の子供の所作の至らなさをバカにしている親をみかけますが――
 自分の子供をバカにする気持ちというのは、いったい何なんでしょうね。

 僕は人の親になったことがないので、よくわかりません。

 わからないものですから、
(そこまで意地悪くバカにしなくてもいいのに……)
 などと思うことが、よくあります。

 今日もレストランでご飯を食べていたら、そのような親子をみかけたのですよ。

 子供が変な注文をしたので、母親がケラケラと笑っているのですが――
 それをみた子供は憮然としています。

 子供も一緒になってケラケラと笑っているのなら、まあ、いいのですが――
 あきらかに母親だけが笑っている――

 少なくとも隣でみている僕には、あまり気持ちのよい光景ではありませんでしたよ。

 そんな風に笑う余裕があったら、きちんと注文の仕方を教えてあげればいいのに、と思いましたね。

 自分の子供の所作のなかに、自分自身の至らなさをみつけて自嘲的に笑っている――というのなら、少しはわかりますが――
 そういうわけでもなさそうです。

 自分が子供だったときの至らなさをスッカリ棚に上げてしまっているように思えます。

 どんなに幼い子供だって、バカにされて楽しい者などいません。
 ちょっと想像力を働かせれば、わかることだと思うのですが……。