人の思い込みとは、実に恐ろしいものだと思っています。
たいていは、
――あ、それ知ってる!
とか、
――それなら、わかるよ!
とかいうときにこそ――落とし穴にハマります。
かえって、
――え? 何それ、わけわかんない。
というときのほうが安全ではないでしょうか。
例えば、本当は「A」なのに、「B」にみえた。
だから、
――Bだ!
と思い込んでしまう。
実際は、「A」なのか「α」なのか「あ」なのか、それすらもわからないときのほうが、落とし穴にはハマりにくい――
そういうことです。
わかった振りというのは厳に慎むべきですね。
無自覚な場合も、そうです。
むしろ、無自覚が最も危険かもしれません。