マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

選んだ後は祈るだけ

 サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会に出場する日本代表メンバーが選ばれました。
 当選確実とみなされていた久保選手が落選し、代わりに巻選手が選ばれています。
 巻選手の当選は厳しいとみられていたそうですから、周囲を驚かせる人選だったわけです。

 が、サプライズは、久保選手が外れたことくらいでしょう。
 3大会連続出場(川口、楢崎、中田英、小野ら4選手)や2大会連続出場(宮本、三都主中田浩、小笠原、稲本、福西、柳沢ら7選手)が目立つ顔ぶれとなりました。

 人が人を選ぶとは難しいですね。
 23人という枠は狭い。

 選考に当たったジーコ監督も、同じ思いだったに違いありません。
 落選の選手たちに向けたコメントとして、

 ――これがサッカーという職業だ。

 と語ったそうです。

 気持ちが伝わってきますね。

 誰を、どう選んでも、必ず文句は出てきます。
 覚悟のコメントとも、諦めのコメントともとれます。

 諦めというのは、人が人を選ぶことへの諦めです。
 そこに万全はありませんから――

 選んだ後は祈るだけなのです。

 だから、ドラマが生まれます。