サッカー日本代表チームが、アフリカのトーゴ代表チームと親善試合を行い――
5 - 0 で大勝しました。
日本代表はアフリカの国々の代表チームを苦手にしています。
アフリカの選手たちとの身体能力の差に圧倒されることが多いからとされています。
たしかに、黒人と黄色人種とでは、体格を含む身体能力が相当に違います。
日本代表がアフリカの国々の代表チームに勝つためには、この差を克服しなければなりません。
今回の親善試合も、その克服に向けての強化試合であったわけですが――
トーゴ代表チームは主力選手の多くが参加せず、また、来年のワールドカップ南アフリカ大会への出場権を逃したばかりで士気が低く、とても強化試合の相手になるようなチームではありませんでした。
最大の要因は、親善試合が日本国内で行われたことだそうです。
きょうのトーゴ戦の前に、スコットランド代表との親善試合が組まれていたのですが――
そちらも、主力選手の多くが参加しなかったそうです。
理由は、日本が極東だから――
つまり、ヨーロッパやアフリカから遥かに離れているから――
時差や移動時間の関係で、選手たちには多大な負担がかかるといいます。
――そんな負担を引き受けてまで日本に行く必要はない。
というのが、今回の日本代表との親善試合に参加しなかった選手たちの本音でしょう。
仕方ありませんね。
たしかに、彼らには、ほとんどメリットがないのですから――
もし、日本代表がワールドカップで優勝するような強豪国だったら、どうでしょうか。
スコットランド代表もトーゴ代表も、主力選手たちが勢揃いしたでしょうか。
おそらく、しなかったでしょう。
――強豪国と試合ができる。
というだけでは、極東への道のりを短く感じさせられないでしょう。
それくらい、極東は離れているということです。
たしかに、離れていますよ。
僕だって、飛行機でヨーロッパに行くときは、うんと大変な思いをしております。
韓国も含め、極東の国々の代表チームが、世界の強豪国になりきれていない理由の1つは――
その辺にあるのでしょう。
野球では、全く逆のことが起こっていますね。
ヨーロッパの国々の代表チームは、なかなか強豪国になりきれていない――
極東では、日本、韓国、台湾の強豪国がひしめいているのに――
極東がヨーロッパから遠いように――
ヨーロッパは極東から遠いのです。