マル太の『道草日記』

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きのうのサッカーの親善試合のあとで

 きのうのサッカーの親善試合のあとで――
 日本代表チームの監督である岡田武史さんは、試合後のインタビューを拒否したそうです。

 インタビュアーは、試合を中継したTV局で――
 TV局が日本サッカー協会と交わした契約の中に、岡田さんとのインタビューを最優先で行える権利が含まれていたそうです。

 それを踏み倒されたのだから、TV局側も怒り心頭だとか――

 なぜ岡田さんが、そのような不義理を働いたのかというと――
 そのTV局で今月の初めに放送された番組が気に入らなかったようなのです。

 岡田さんは、11年前のワールドカップ・フランス大会にも、日本代表チームの監督として出場しています。
 その際に、当時の主力選手であった三浦知良選手を、大会の直前で、代表チームから外しました。

 もちろん、それが監督として最善の策に思えたからこそ、外したのでしょうが――
 結果は予選リーグ全敗で敗退――

 三浦選手を外したことについて、岡田さんは、この11年の間、ずっとインタビューに答えつづけたそうです。

 ――監督として最善を尽くした結果だ。

 と――

 何度も同じことをきかれれば、誰しもイヤになってきます。
 まして、この質問は、岡田さんにとっては、決して気持ちのよいものではないはずです。

 その質問を、くだんのTV局が岡田さんにぶつけ、それを今月の初めに放送したのだそうです。
 三浦選手のことをきかれた岡田さんは、TVカメラの前で、

 ――こんな番組、2度と出ない。

 といったそうですが――

 まあ――
 プロ・スポーツのファンの一人としていわせてもらえば、
(どっちもどっち――)
 ですね。

 11年間、繰り返されてきた質問をそのままぶつけるTV局もTV局なら――
 その質問に「こんな番組、2度と出ない」で応じる岡田さんも岡田さんです。

 TV局としては、もう少し質問をアレンジできなかったものでしょうか。

 ――今回の代表チームの人選では、かつて三浦選手を外して多くの批判を浴びたことを参考にされますか?

 とか――

 岡田さんとしては、

 ――その質問に私は何度となく答えてきました。改めて今その質問をされたご意図はどこにあるのですか?

 とか――